2011年11月11日

2011年10月に読んでいた本

今月は、「当たり」の本が多かったです〜。特に「舟を編む」と「ジェノサイド」。ああでも宮部みゆきは納得の安定感だし、彼女のこんだて帖も素敵でした。読書の楽しさを心行くまで味わわせてくれる本たちだと思います☆

10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:3323ページ
ナイス数:168ナイス

ジェノサイドジェノサイド
今年度No.1のあおりは伊達じゃなかった・・・。13階段はすごく面白かったのに、幽霊人命救助隊が微妙だったので正直購入を迷ったけど、買ってよかった!ハイズマンが人間観を語るところが私には一番ぐっときた。悲しいかな、納得できる説明であり、私は彼には反論できないだろう。だけど、人間を信じたいなと思わされた。「ヌース」を書きたいと思ったら話はこう収まるしかないだろうという気がして、まるで実話を基にした話を読んでいるかのような錯覚にも陥った。ところで、ヌースに会ってみたいなあ・・・少し怖いけど(笑)。
読了日:10月25日 著者:高野 和明
不祥事 (講談社文庫)不祥事 (講談社文庫)
池井戸さんの短編集を初読みです。長編で「これでもかこれでもか」と引っ張られた後のがつんというパンチも痛快ですが、小出しに繰り広げられるジャブの応酬もなかなか心地よい感じです。しかし、こんなにはっきりものが言えるのは、仕事をしている人間としての自分に自信があるからなのだろうなあ。うらやましい、と思いました。
読了日:10月17日 著者:池井戸 潤
彼女のこんだて帖 (講談社文庫)彼女のこんだて帖 (講談社文庫)
6番目のタイ料理のレシピがおいしそうで購入しました。最初にレシピを見ていて、特に惹かれなかったメニューなのに、一度そのレシピとリンクしている本編の話を読んだら、そのご飯が食べたくて仕方がなくなりました。話自体は最初に出てくる人が次の物語で脇役になり・・・とゆるくつながっていて、どの人も、自分だけの食、生活があるんだなあというのがゆったり描かれていて本当に素敵な本だと思いました。
読了日:10月14日 著者:角田 光代
おまえさん(下) (講談社文庫)おまえさん(下) (講談社文庫)
上下で1200pもあったのか。あっという間に読んだ感もありましたが・・・。下手人が判ったところから実際に捕まえるまでの1ヶ月の間に起こった複数の話を挿入することで、最後の落としどころがうまくまとまった感があります。個人的にはおきえさんの話が良かった。つらいなあとも思いましたが。ご隠居の言葉にも泣かされました。淳さんといると弓之助が子供に帰る感じがあり、丸助とのコンビがうまく転がると良いなあと思ったり。シリーズ化されているので、是非続編を!と思います。いっぱい楽しみました!
読了日:10月13日 著者:宮部 みゆき
輝く夜 (講談社文庫)輝く夜 (講談社文庫)
後味の良い、暖かい気持ちになりたいときにとても向いている本。5つの短編集から成っていて、クリスマスイブに起こる出来事を軽やかに描いてます。あっという間に読めてしまいますが、ひとつずつ寝る前に読んで幸せな気持ちになるのが正解の読み方かもしれません。1話目、2話目が好きでした。どれも恋愛が絡んでいて、クリスマスイブって(若い)女性にとっては大事な日だよなあ、なんて思いながら読みました。
読了日:10月13日 著者:百田 尚樹
おまえさん(上) (講談社文庫)おまえさん(上) (講談社文庫)
話が多岐にわたっていて、登場人物も盛りだくさん。でも読むのに大変という感じはまったく無い。一つ一つのエピソードがしっかり描かれているので、一人一人の人物造詣がはっきりしているため、まるで見ているかのようにドラマがどんどん進んでいく感じ。弓の助が拗ねている様子を見て安心しました。ちゃんと子供の部分も持ってるんだなあ、良かったです。さて、下巻が楽しみ。
読了日:10月10日 著者:宮部 みゆき
舟を編む舟を編む
舟==辞書、編む==編纂、の意でした。言葉の魅力と魔力に取り付かれた人たちの、いろんな愛にあふれた本でした。どの登場人物も、ものすごく魅力的です。出てくるシーンも情景が浮かぶようで楽しくてわくわくしながら読みました。松本先生の用例採取の習慣にぐっと引き込まれ、西岡さんの話にほろりとき、香具矢さんとまじめさんの恋の話にわくわくし、辞書の紙の拘りに圧倒され・・・。実際にいるんじゃないかなーとうっかり思わされてしまいました。一文一文、楽しみながら読み進めました。大好きです、この本。
読了日:10月02日 著者:三浦 しをん
死ねばいいのに死ねばいいのに
京極堂シリーズで見せられる薀蓄が無く、若干物足りない感じがしたのは、相当毒されてるんでしょうか、京極さんに・・・。不思議な本だったなあ。何がおきているのか良くわからず、とにかく、健也が遭う人物の繰言を一緒に聞かされている感じだけど、その中に痛い言葉が結構刺さってる感じでした。現代ものなんですよね・・・。京極堂シリーズの影響が強すぎてうまく気持ちが乗らなかったなあ。3話目のやくざさんの話以降、アサミが気の毒すぎて読み進めなかったし、最後、確かにアサミが怖かったです。
読了日:10月01日 著者:京極 夏彦

2011年10月の読書メーターまとめ詳細
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2011年10月17日

2011年9月に読んでいた本

9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4043ページ
ナイス数:235ナイス

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)
長男拓郎君、北陸ロジスティクスの相沢さん、はるな銀行の進藤さん、児玉通運の社長、そして赤松運送の社員、ほかにもたくさん、主人公を取り巻く皆の気持ちと思いが赤松を勇気付け、また赤松の行動が周りに伝わっていく、そのキャッチボールが気持ち良かった。ホープ自動車の杉本さんの気持ちが凄く良い。この会社が好きだから入った、立ち直れると思ってる・・・そんな気持ちが最後の最後で決め手になったんだなあ。悪とか善とかでなく、結局自分にとっての一番が何かという違いが明確に書かれた本ではないかと思った。大オススメ!
読了日:09月28日 著者:池井戸 潤
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
「下町ロケット」に引き続き池井戸作品二作目です。読み進むスピードが全くとまらない。門田君と社長のやり取りでぐっと摑まれ、銀行とホープ自動車の理不尽かつ悪どい対応に憤り、はるな銀行、児玉運送など差し伸べる手の暖かさに涙し。息子の学校での問題もあり、これでもか、これでもか、と主人公が大変な目にあって行きます。どこかであきらめてもおかしくない状況なのに「人として譲れない」一点のために気力を振り絞って立ち向かう姿勢がすばらしい!しびれました。いっき読み間違いなし、下巻も一緒に購入しなかった自分を恨みました・・・。
読了日:09月27日 著者:池井戸 潤
木暮荘物語木暮荘物語
古いアパートに住んだり通りすがりだったりする人々の連作短編集。皆、必ず誰かと関わっていて、必ず自分を見てる人がいるんだということ、をいろんな角度で描き出している。そこにひとつ”性”というテーマを通したので、より人間臭みが増していて、良く考えたらありえないだろう!な話も妙にリアルで納得させられる話になっているから凄いなあ・・・。どの話も好きだけど、ラストが印象深い。世界を隔絶してしまったニジコさんだけど、並木みたいな男の人だったら受け入れられるかも。温かい希望を持って読み終えられるとてもよい短編集だった。
読了日:09月27日 著者:三浦 しをん
TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)
池井戸さんの「下町ロケット」を読んだ後だったので、あんな風に貸し渋りやら高圧的な態度をとられたら、復讐したくなるほどにくくなるだろうなあ・・とか、新聞記者の人が後輩にイラつきながらもうまく足取りを追って行く過程とか、捜査班の中での対立と信頼関係・・・いろんな人に感情移入しながら読み勧めることができて面白かったです。肝心のTOKAGEの活躍があまりなかった気がしますが・・・。話の流れや文章がテンポよくてぐいぐいと読み進められました。続編に手を出すかは検討中です・・・。
読了日:09月26日 著者:今野 敏
九月が永遠に続けば (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)
いろんな感情が交錯して息苦しいストーリーだったが、文章が鮮やかで場面が浮かんでくるようでぐいぐい引っ張られて読んでしまった。いろんなことの理由が最終的に判らないままだけれど、なぜ惹かれるのか、なぜ嫌悪を覚えるのか、そこに明確に語られる理由なんて無いのだろうな、と、読み終わってから思った。なんとも情念の渦巻く本だった・・・。
読了日:09月21日 著者:沼田 まほかる
下町ロケット下町ロケット
一文一文味わいながらも一気読みだった。佃社長が社員のことを考えながらも自分の想いを叶えたいという葛藤や、技術者としてのプライド、矜持といったものが一文で端的に表現されているシーンが多く、唸りながら読み進められた。特許訴訟やら企業戦略やら、難しい内容なのだけど、そこに、主人公の考え方や登場人物との駆け引きが絡んでくるので逆にわくわくと楽しみながら読めた。読後感は爽快、登場人物の造詣がリアルで、一度会ってみたいなと思わされる人ばかり。今年1番くらいに良い本でした〜
読了日:09月20日 著者:池井戸 潤
科学の扉をノックする (集英社文庫)科学の扉をノックする (集英社文庫)
小川さんの「知りたい」という気持ちと、科学者の「知りたい」という気持ち、それが上手くミックスされて素敵な対談集として本になってました。いつも静謐な小川さんの文章が少しだけ弾んだ調子になっていて、それがまた暖かい魅力になってぐいぐいと読ませられます。どの先生の話もとても魅力的で一人者といわれる方は皆さん本当に情熱を傾けてやってらっしゃるなあ・・・と。それを噛み砕いて解説しているので、理科が苦手でもまったく問題なし。科学者の方自身の魅力を十分に引き出しているのでそちらのほうもとても良かった。
読了日:09月14日 著者:小川 洋子
なぜ君は絶望と闘えたのかなぜ君は絶望と闘えたのか
事件は知っているけれど、その後の動きはまったく知らず。ただ、何かで、本村さんが「僕が笑ってると、家族を殺されても笑ってられるんだと思う人がいる。何年も経ってて生活の中での少しの笑いもしちゃいけないように言われる。そんな風に僕ら被害者はずっと肩身の狭い思いをして生きなくてはいけない、そんな世の中はおかしい」と言っていたのが忘れられずに手に取りました。思ったよりずっと凄絶で辛い本でした。一番辛いのは、本村さんの本当の主張が犯人に届いたのかどうかわからないこと。コメントに続く->
読了日:09月11日 著者:門田 隆将
PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>
読み終わって、あれ、もしかしてこのシリーズ終わりなの?って思いましたが、やっぱり一区切りなのね。ずっと続けていくライフワークのような作品かと思っていたので、かなり残念です。根底に流れるメッセージ「あきらめるな、前を向け、自分を信じろ」は変わらず。相変わらずにやっとさせられたり、ほろっとさせられたりで、とてもまとめ方がうまく、キャラも魅力的。でももうマコトたちも20代半ばなんだなあ、これまでだったら力づくで大怪我する人が出てきて解決だったけど、今回はそうじゃなかったところに少し大人になった彼らを見ました。
読了日:09月08日 著者:石田 衣良
ふむふむ―おしえて、お仕事!ふむふむ―おしえて、お仕事!
しをんさんの興味の赴くままにインタビューをしていった対談集。相手はすべて女性。「そんな苦労が!」「そんな楽しみが!」と、どれもが奥深く楽しいインタビューになっていた。出てくる女性が皆さん個性的で、私もぜひお近づきになって話をいっぱい聞いてみたい!と思うような人ばかりだったなあ。私も、仕事の楽しい部分、ちゃんと見つけていこう。
読了日:09月06日 著者:三浦 しをん
ウエディング・ベルウエディング・ベル
皆さんのコメントにもありますが、もっと勢い良くどーんって行ってくれなきゃ〜!と思いました。児島くんの魅力がずいぶん薄れた感じがします。お父さんとが煮え切らないなら、そこをぐいっ!と児島君が押してくれなきゃ、始まらないじゃないか〜。文章は読みやすいのでぐんぐん読みましたが、"ラブストーリー"と銘打っている割にラブは余り無く、寂しい感じ・・・。続編があるなら、一作目の児島君が戻ってくることを期待します(^^;)
読了日:09月05日 著者:五十嵐 貴久
殺してもいい命---刑事 雪平夏見殺してもいい命---刑事 雪平夏見
前2作は脚本っぽかったけれど、本作はそれがあまりなくなってて読みやすかった。雪平夏見というキャラクターが多角的に描かれていて、ますます彼女が好きになりました。でも、本作は彼女にとっては本当につらい展開だし、それに輪をかけて、子供がとても可哀相・・・。 ところで、筋は追えたんだけど、タイトルの意味はなんだろうか。"フクロウ"の意図もやっぱりよく分からないなあ・・??? それにしても、今回のキーワードは"ストーカー"、執着しすぎるのは本当に怖いものなんだなあ、と思った。
読了日:09月02日 著者:秦 建日子

2011年9月の読書メーターまとめ詳細
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2011年09月28日

2011年8月に読んでいた本

シリーズものを読んでた日々でした。登場人物が成長していく楽しみが味わえました♪

8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2852ページ
ナイス数:344ナイス

アンフェアな月-----刑事 雪平夏見アンフェアな月-----刑事 雪平夏見
文章は淡々として行間も多くてさらっと読める感じです。これは、ひたすら夏見のかっこよさを描いている本なのかなと・・・。事件の内容や、事件を起こした人の描写などはさらっとしか書かれていなくて、そのあたりは物足りない気がします。また、誘拐犯の取った行動も、母親の取った行動も私には理解不能・・・。そういう世の中になってしまってるってことなんでしょうか・・・。夏見さんのイメージは、長身ということで、今は松下奈緒さんも良いかなあと思ってます。
読了日:08月30日 著者:秦 建日子
心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)
澪の心星が最後に見えたところで次巻へ続くって、殺生だわ〜。早く続きが読みたい!! この巻は澪が選択をし続けなくてはならず、きついことを言う人も出てきて、「澪〜頑張れ〜」と声援を送らずにはいられませんでした。そんな中でも、澪が作る料理がおいしそうなことには変わらないですね。やはり「喜んでもらいたい」という気持ちのなさる技なのだろうなあ。それにしても、小松原様・・・私にはつかみ所がなさ過ぎていまいち印象が薄いので、澪の恋心に余り同調も出来ず、相変わらず源斉先生頑張れ〜と声援を送り続けているのでした。
読了日:08月29日 著者:高田 郁
オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴンオール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン
マンネリ万歳!(褒めてます)、毎回面白く読んでます。今回は「え、あの人があの人と?」もあり、「あ、やっぱりまとまったのね」もあり・・・。花陽ちゃんが大人になってきてて、素敵。彼女に恋をする双子ちゃんとの話が素敵でした〜。おしゃれだわ、することが、と感心。後、いつも飄々として、いろんなことを前向きにこなしちゃう我南人が珍しく煮え切らなかった話も新鮮でした。最後はやはり「LOVEだねぇ」で決まりですよね(^^)。個人的には勘一おじいちゃんが次にどんな調味料を何にかけちゃうのか、気になってまーす(笑)。
読了日:08月26日 著者:小路 幸也
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
全てが異国の物語ですが、情景がありありと浮かぶその文章力がすばらしい。私はミステリーを深く読み込むタイプではないので、トリックがどうのとかは判らないのですが、構成や仕掛けに何度となく「やられた」「そうか」と思わされました。それがまた小気味でよかったですし、連作短編の最後の「祈り」の二転三転する流れが面白く、最後の希望に満ちた終わり方も本当に良かった!これで今年の本屋大賞の候補作は全て読みましたが、私ならこれを1位にするだろう、という感じです。
読了日:08月25日 著者:梓崎 優
マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫 し)マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫 し)
番外編は長編で、いつものシリーズとは違うのかな?と不安になりつつ読んだら・・・スケールは大きな話だったものの、底に流れるものは同じでしたね〜。こうなったら、草平さんの話や、達吉さんの話も是非読んでみたいなあ。達吉さんがなぜバンドワゴンを始めたのか、なんて、ものすごいドラマが待っている気がしますし。草平さんの奥さんLOVEな感じも素敵で、出会いを読んでみたいなあ。長い話なのに先が知りたくてぐいぐいと一揆読み。個人的にはマリアさんが好きだなあと(^^)。最後はスカッと。とても楽しみましたよ〜
読了日:08月22日 著者:小路 幸也
スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン (集英社文庫)スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン (集英社文庫)
今回は真奈美さんの話が良かったわ〜。相変わらず、次に次にと読み進めたい話ばかりでした。登場人物が増えると、この人の話が読みたい!っていうところに光が当たらなくて、少しやきもきするのはありますねえ・・・。紺さん、実はすごい人なんじゃないかと思うんだけど(笑)。彼の話をもっと読みたいなあ。さて、ずーっと家の件を引っ張っていた巻でしたが、最後にそう来たかあ、という感じでしたよ〜。我南人は伝説のロッカーなんだから、彼が頑張ってくれた方が良かったな。
読了日:08月22日 著者:小路 幸也
シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)
1巻目は無理無理謎を詰め込んだところもあったようでしたが、2巻目は、ホームドラマとして確立されたように思いました。相変わらずの堀田家で、本当にばたばたと楽しいなあと。赤ちゃんが二人も増えてこれからますます大所帯で楽しくなるのね♪続きが気になる2巻でした。花陽ちゃんの「お母さんはずっとマードックさんが好きだったのよ」って発言、親子だからこそわかること。とてもいいなあと思いました。個人的には、藍子さんがマードックさんのどこに惹かれたのかが気になりますぅ。
読了日:08月18日 著者:小路 幸也
文藝別冊 伊坂幸太郎 (KAWADE夢ムック)文藝別冊 伊坂幸太郎 (KAWADE夢ムック)
ファンにはたまらないだろうなあ、この本。ラッシュライフや重力ピエロなど手元に無い本をもう一度振り返りたくなりました。私の思い入れのある「チルドレン」と「バイバイブラックバード」は殆ど振り返りが無かったのが寂しかったですが、多分それは伊坂さんが余り苦労せず書かれた本だからだろうと思うことにします。多分、すっと書かれたのではないかと。その分本人が現れている話だと思うんだけれど(笑)。味わって読んだので時間がかかったわ〜。楽しかった!
読了日:08月08日 著者:
東京バンドワゴン (集英社文庫)東京バンドワゴン (集英社文庫)
一気読みでした。幽霊になったおばあちゃんが語り部の、大家族物語。家族全員が入り混じった会話は最初読み下せなかったけど、徐々に快感になってきました。会話の中に、ちょっとした後日談が入っていたりして楽しめるし、ストーリー自体も家族の愛情が感じられる素敵な内容。我南人さんはやっぱり内田裕也のイメージかな?あまり描かれていない紺さんと亜美さんの馴れ初めが知りたいわ〜ん♪。ストーリーの展開も内容も、とても安心して読める大好きなシリーズになりそう。
読了日:08月07日 著者:小路 幸也

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2011年08月06日

2011年7月の読書記録

え?
17冊も読んでた?・・・って感じでした(YAが入ってるからか)。
万城目さんの本たちや、小川洋子さんの本、窪さんの本、あさのさんのNo.6。
当たりの多い幸せな読書月間でした♪

7月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5997ページ
ナイス数:271ナイス

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
かのこちゃんは「鹿の子」ちゃんなわけなのね、という小ねたも楽しいですが・・・何よりも子どもたちや犬や猫たちの描写が生き生きとしていて、そこここにいるいる動物と子どもたちの生態が私にも見えるよう。何事もまっすぐに捕らえるかのこちゃんの視線で見る世界のなんと鮮やかなことか。毎日がきらきらしている世界に包まれている感じが、森見さんのペンギンハイウェイに通ずるものがあると思う。やさしくてやわらかくてとても好きな話。「不思議」な話ですが、関西4作品とは異なる不思議さでとても良かった。
読了日:07月28日 著者:万城目 学
チヨ子 (光文社文庫)チヨ子 (光文社文庫)
チヨ子が良かった。誰の心にも、「大好きでずっと一緒にいたい」と思えるものがあると良いな、と思えた。どの話も鮮やかなオチはないけれど、人間の心理についての考察や、人が集団になったときの悪意・・・悪意と言えないような軽いものだからこそ恐ろしい・・・への言及が、宮部さんだなー、すばらしいなあーと思った。聖痕は確かに問題作。犯人の少年が取らされた行動が痛々しい。残されたお父さんがかわいそう過ぎます・・・。
読了日:07月28日 著者:宮部 みゆき
別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)
甘かったけど、それだけではないですねー。しっかりといろんな問題提起が詰め込まれていたと思います。そのバランスが心憎いくらいうまい、有川さんさすが。書き下ろしがまた甘くて・・・。でもさあ、職場でそれは・・・どうなんだ一体(笑)。
読了日:07月27日 著者:有川 浩
真夏の方程式真夏の方程式
湯川と恭平のやりとりの部分や、湯川が科学観を語る場面はとても面白くて好き、とてもよかったと思う。謎解き部分は、まあ、そういうこともあるかもしれないなあ、と思う反面、どうしてそんなすれ違っちゃうんだろう・・・ってそう思わずにはいられませんでした。なんだかんだいって、最後まであっという間に読み通し。私もそんな風に美しい海に出かけてみたいなあ・・・。
読了日:07月26日 著者:東野 圭吾
NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT)
相当駆け足だったことは否めなくて、紫苑の豹変の理由や、火藍との再会、紫苑の父、イヌカシは実は女性では疑惑(笑)<-ほぼ確信、などなど、「ちゃんと書いてほしい〜」と思わずにはいられませんでしたが、それでもたどり着いた最終巻の決着には満足しております。こんな時代だからこそ、為政者におもねるのではなく、声を出し続けていかないとなあ、と思った物語でした。
読了日:07月26日 著者:あさの あつこ,影山 徹
ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た
本屋大賞にノミネートされていなければ読まなかっただろう・・・。ありがとう、本屋大賞。読み進むほどに読みやすくなり文章が深くなっていった。どの子たちも確かにふがいなく、だけど精一杯で、まじめに生きていて、彼らが少しでも前に進めるようにと祈らずにはいられなかった。あと、作者がこの本で一番言いたいテーマではないだろうけれど、なぜだか、一番最後の「花粉・受粉」の中の「自然に産む覚悟をすることは、自然淘汰されてしまう命の存在をも認めることだ」という一文に目を奪われてしまった。
読了日:07月19日 著者:窪 美澄
人質の朗読会人質の朗読会
この人の文章を読むと辺りの喧騒が収まり、すっと物語の風景が自分を取り巻くような感じがする。「槍投げの青年」の練習するときの力強い地面をける音や、「杖」の鉄工所でバーナーを使うときの音などが耳以外の感覚で押し寄せてくる感じがする。物語を読んで、「死を前にして一つだけ、自分が語る話」があるとしたらそれは何だろうかと考えさせられた。彼らのように自分の人生を変えたり、自分の奥深くにずっと横たわっている物語があるだろうか。それこそが自分を構築しているものだとすると、今、語るべきものがない私のなんと空っぽなことか。
読了日:07月16日 著者:小川 洋子
偉大なる、しゅららぼん偉大なる、しゅららぼん
主人公が後追い回想をしない(僕はとても後悔することになる、などの言い回し)で、読者と一緒に謎のまま進んでくれるので、置いてけぼり感がないのが良いなあ、といつも思う。今回は、殿様最高!な本だった。私もできることなら殿様のように生きてみたーい。傍若無人という意味ではなく自分の信じるもののために精一杯の努力をする、という姿勢、すばらしいと感じました!清子も棗も、もちろん良くわかっていない僕もみんな素敵なキャラだった!ほんの少し、環境問題とか、そういうエッセンスもあったのかな。
読了日:07月15日 著者:万城目 学
パラドックス13パラドックス13
なんで13秒消失するかとか、どうしてそれがずいぶん離れた天体の影響なのかとか、その辺のディテールはさくっと無視して、異世界に10人程度でスライドしたら?という設定のお話としていろいろ考えさせられながら読みました。小暮さんは、最初いい人だったのになんかどんどんとドツボにはまってきて・・・。極限状態だから表れる品性だよなあ、自分はどうなるんだろうか・・・。
読了日:07月09日 著者:東野 圭吾
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
こんなに長くて、こんなに主人公に感情移入できないのに、こんなに読み進められるとは、百田さんの筆力がすごい、とまずそこに驚き。しかし、この主人公の根無し草感がすごい・・・。知り合う女性と深くかかわるたびに人生が切り替わっていっているなあ。何をしてもそれなりに成果が挙げられているところは時代なのか、彼の実力か。なんというかカタルシスが得られない、もやもやーっとした話でした。
読了日:07月08日 著者:百田 尚樹
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
Youtubeにあがっていた動画で、「この作品は20年位前に習作として書いたもの」というコメントを百田さんが言ってまして。なるほど、そういう視点で読むとそういう本だなという感じ。自伝かと思いきや、全くそうではないらしい。上巻は幼少期から大学まで。新大阪近辺ー京都という舞台設定。大学に入ってもふらふらと、女性の後をついて回るような・・・女性のために人生が変って行っているような・・・?いったいこの人はどうやって生きて行き、何がしたいんだろう?と疑問に思ったまま下巻に続く。
読了日:07月08日 著者:百田 尚樹
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
文庫化にあたり再読。単行本で読んでいたときは勢いに任せていたので、キャラがどうなっていくのかに主眼を置いて読んでいたけど(物語についていくので必死?)、今回は検閲問題、規制問題、それに絡む差別の話が非常に心に残った。稲峰司令の勇退が泣かせられた。しっかり児玉清さんのイメージで読みました・・・。
読了日:07月07日 著者:有川 浩
レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)
文庫化にあたり再読。初回はわからなかったけど、メールの文章がすごい・・・ちょっと照れくさいかも(笑)、本当、青春してるなー。で、これ、普通に恋愛小説だよね、恋の始まりってこういう感じだよね・・・ってどきどきさせられました。彼女のコンプレックスの裏返しの態度も、若気の至りを繰り返した自分を見るようでイタイイタイ(笑)。障害が出てきますが、あまりそれとは関係なく読みました。普遍的な恋愛小説として、気持ちの動き、流れが「あるあるある!」と非常に共感しました。子どもにも読んで欲しい一冊。
読了日:07月07日 著者:有川 浩
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
文庫化にともなって、再読。書き下ろしの番外編が嬉しいなあ。ディテールがしっかり書き込まれているので、世界にすっと入っていけて、その中での一喜一憂が心地よい。一回話を全部読んでいるので、じっくりときになる部分のみ再読した感じです。
読了日:07月07日 著者:有川 浩
NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)
イヌカシが見切ったシナリオどおりだとすると、なんてすごいやつなんだ、ネズミ!ってつくづく思いましたよ。久々に、生きて動く登場人物を見たいなあと思った本。アニメじゃなくて、実写化希望です。沙布の姿は、ある意味想像通りだったのですが、とても切なくて涙しました・・・。本当にあと1冊で収束するのかしら?
読了日:07月05日 著者:あさの あつこ
NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT)
矯正施設は取っ掛かりかと思ったら意外に中枢だったのねー。紫苑もネズミも変わっていく。それがお互いに影響されてのこと。人と人との係わり合いの中でしか、人は変われないんだなとつくづく思う。
読了日:07月05日 著者:あさの あつこ
使命と魂のリミット使命と魂のリミット
読了日:07月01日 著者:東野 圭吾

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2011年07月01日

2011/06に読んでいた本

わー、最近、「読んでいた本」しか更新してないかも!?

いつ読んだかも実は正確じゃないので(今回も林真理子さんのはもっと前に読んでた)すが、備忘録代わりになってます。
今、何か、布で何かを作るのにはまっていて(^^;)、あまり本を読んでませーん。

6月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3932ページ

NO.6〔ナンバーシックス〕#6 (YA! ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#6 (YA! ENTERTAINMENT)
あー、沙布の体はもう無いんだろうなあ・・・と思わされましたが・・・違うかな・・・?ネズミの過去の部分がイマイチ腑に落ちない・・・。「老」は地球をおもちゃのように扱っている私たちの姿のようで、正直読んでいるのがつらかった。
読了日:06月29日 著者:あさの あつこ
NO.6〔ナンバーシックス〕#5 (講談社文庫)NO.6〔ナンバーシックス〕#5 (講談社文庫)
息もつかせぬ展開。確かに、こんなときにこんな風に笑えるなんて、と思えるようなシーンの連続。でも、笑ってられる人が最後にたっていられると思う。
読了日:06月29日 著者:あさの あつこ
ツナグツナグ
久しぶりに辻村さんの本を読みましたがやはり面白かったです。連作短編集で、いろんな主人公が出てきたけど、やっぱり印象的なのは「親友の心得」のどんでん返しかな。この先主人公はどうやって生きていくんだろうと思うとかなりきついなあと。その次に出てきた「待ち人」はすごく綺麗な話で、ギャップがすごかった。人間って、どっちに転ぶこともありえる。それをさらっと(では無いかもしれないけど)しつこくなく見せているその筆力がすごいなあと思った一冊でした。
読了日:06月26日 著者:辻村 深月
NO.6[ナンバーシックス]#4 (講談社文庫)NO.6[ナンバーシックス]#4 (講談社文庫)
ああ、続きが気になって仕方がありません。母の私は火藍の気持ちが痛すぎて・・・。ネズミの背景はいつ語られるのかなあ、市長の息子だったりするんだろうか・・・はてさて。(いつも市長ともう一人話している人が混乱しちゃうんですが、市長==フェネックですね、ようやく判ったかも)
読了日:06月21日 著者:あさの あつこ
NO.6 [ナンバーシックス] ♯3 (講談社文庫)NO.6 [ナンバーシックス] ♯3 (講談社文庫)
現実世界に当てはめて考えると耳の痛いことばかりが並んでいるけど、そのざらつき含めてNo.6の世界なのだなあ。今回もその世界を堪能しました。どんどん面白くなってきた〜!4巻で沙布救出になるかしら!?楽しみです。
読了日:06月18日 著者:あさの あつこ
NO.6  〔ナンバーシックス〕  ♯2 (講談社文庫)NO.6 〔ナンバーシックス〕 ♯2 (講談社文庫)
文庫版のあとがきも付いているのが良かった。紫苑のまっすぐさも、ネズミのひねくれすぎて帰って判りやすい性格も、キャラクターとしては極端だけどそこが良いなあ(^^)と。子どもに読んでほしいけど、少し大人っぽい表現もあり、どこまで判って貰えるかなあ。世界をそのまま受け入れられない視点を持つようになるころ・・・例えば、中学生になったら是非読んでほしい。
読了日:06月17日 著者:あさの あつこ
下流の宴下流の宴
最後が驚愕だった・・・。ともすれば由美子になりがちな自分としては耳の痛い話だった。子育てとしては間違ってないけれど、自分の価値観を押し付けすぎたのが良くなかったのかな。子どもの性格に合わなかったんだろうなあ・・・と。翔君の生き方のどこが悪いのか、と問われたら別に悪くはない、と言うしかないけれど、自分の子どもだったら、上昇志向の無さなどがとても気になってしまうだろう。フリーター、うつ病、家庭の問題、これからの日本の行く先など、現代の問題が見事に書かれていて、面白かったけど読んでて少し暗くなりました・・・。
読了日:06月16日 著者:林 真理子
県庁おもてなし課県庁おもてなし課
悲しい箇所なんて無いのに、何でこんなに泣けるんだろう、と、自分でもあきれるくらい馬路村の辺りからぼろ泣き。公務員に限らず、慣例・前例に則って動くのは会社には得てしてあること。そこに食らい付いて、変えさせる意欲が今の自分にあるんだろうか、と考えてしまったからかも。自分の視点だけではなく、他者の視点を入れて俯瞰することで見えてくることが多々あって、ともすれば忘れそうな仕事の原点にもどらさせてくれる本。それにしても、高知に行きたくなりました。はりまや橋だけしか見てないから(笑)。
読了日:06月13日 著者:有川 浩
チャコズガーデンチャコズガーデン
明野さん、初読み。nyancoさんが面白かったと書かれていたので手にとってみた・・・という感じなので、ミステリーとかサスペンスとかそういう前情報一切無しで読んだのが良かった。主人公がマンションのいろんな出来事に巻き込まれ(?)て行くうちに、自分の状況をリセットし、立ち直っていく過程が細やかに書かれていて、そういうことあるな、なるほどな、と思いながら読んだ。出てくる人物もみんな現実にいるいる!って感じの人ばかりだし、読後感もとても良く、好きな一冊です。作者はホラーを書く人なのですね。他の話はどうなのだろう。
読了日:06月10日 著者:明野 照葉
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
全部読んでるけど、文庫を買ってみた。少女漫画読みには面白い本だと思う。フィクションの世界をがっちり楽しみました。なんと言うか、人に薦めるのに躊躇する本だなーと。ノリが合わなければつらい本だというのは何となく判る。私は大好きだけど(笑)。
読了日:06月08日 著者:有川 浩
八日目の蝉八日目の蝉
子どもを誘拐されて気が狂わんばかりだっただろうなと思うと、実の母親が気の毒に思う一方、赤ちゃんの余りの可愛さに、「この子さえいてくれたら」と思うその気持ちもわかりすぎる。母子手帳も戸籍も無い状態でどこまで育てられるのか、どきどきしながら、その裏で、実の母親の気持ちはどうなんだろう、と、苦しい気持ちで一杯で読んだ。薫が自分のことを受け入れられて、港で希和子のせりふを思い出した辺りからの描写が素晴らしい。そう、生きていかなくてはならないのだ、と。それでも生きていくのだ、という部分に深く共感した本だった
読了日:06月08日 著者:角田 光代
おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)
ミステリーという垣根を越えて、音大生の青春ものとして非常に良かったと思う。バイト先の人との交流や、避難所での自分の壁を乗り越えるきっかけの演奏シーン、どれも描写がすばらしく生き生きとしていて良かったです。しかし、音楽家というのはそんなに傲慢だったりするのでしょうか、よくそういう話は聴いたりするのですが・・・学長さんや教授陣のキャラ造詣が極端なだけなら良いなあ。
読了日:06月06日 著者:中山 七里
そういうものだろ、仕事っていうのはそういうものだろ、仕事っていうのは
何で読もうと思ったのか今となっては不明だけど、読んで良かった!タイトルのフレーズは、重松さんの話の中に出てきました。タイトルだけ見ると「仕事ってそういうもの」と達観しなくてはいけないようなイメージだけど、そうじゃない。一人一人の「そういうもの」が積み重なって仕事や社会が動いていっている、その中で、自分がそこでどれだけ自分を失わずにいられるか、そんなことが語られていた気がする。津村さん、初読みだったけどとても良かった。働いている人皆が、「いるいる!」ってくすっと笑える感じでした。
読了日:06月03日 著者:重松 清,野中 柊,石田 衣良,大崎 善生,盛田 隆二,津村 記久子

読書メーター
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2011年06月02日

2011年5月に読んでいた本

坂木司さん、中山七里さん、香月日輪さん・・・と3人も初読みの作家が!

五十嵐貴久さんの「年下の男の子」は、ドラマにしたら面白いかも!とわくわくしながら読みました。続編(結末編?)が出たので、そっちも楽しみ〜♪しかし、この人、いろんなジャンルがかけるんだなあ、とびっくりです。

5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3567ページ

妖怪アパートの幽雅な日常(3) (YA! ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(3) (YA! ENTERTAINMENT)
いよいよ、魔道士(?)としての力を発揮し始めた巻です。厳しい言葉が並んでいるけれど、それが単に青い小説とは違うところかな・・・と思います。挫折を知らなかった三浦先生が哀れだなあ、ベストを尽くしても救えないものはある。だけどシニカルになるのではなく、それを受け入れて先に進もうとする姿がまぶしく感じた。そんな夕士君に年を食っただけの奴、と言われないように大人として頑張ろう(^^)。
読了日:05月28日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(2) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(2) (YA!ENTERTAINMENT)
青春してるなあ・・・という感じ。今回は序章のような感じかな。舞台が整ったという感じ。親友へのカミングアウト、自分の力の自覚&修行、と、これからの事件への布石のような印象を受けました。プチほしいなあ。他にどんな使途(?)がいるのか、気になるなあ。
読了日:05月28日 著者:香月 日輪
IWGPコンプリートガイドIWGPコンプリートガイド
刊行した本の表紙について、とか、対談は面白かった。まだ10巻を読んでいないので、それを飛ばして短編読んだら、マコトが妹ラブになりすぎてて笑えました(^^)。池袋の地図と関連して起きた事件が載ってて、頭の中で地図を作ることに成功☆しましたー。もっと人物相関図とかあったら面白かったかもしれないなあ。結構いろんなところで絡んでるから。
読了日:05月26日 著者:石田 衣良
プラチナデータプラチナデータ
リュウやスズランがとても魅力的だったし、蓼科兄弟もとても気になる人物設定だったので、もっと人物描写を掘り下げた感じだったらもっと感動したかな・・・。淡々と事件を追ってる感じで、読みやすくはあったけれど。筋には関係ないですが、登場人物がスキー場の名前なんですが、一人「木場」さんだけ違うんですよね。それが気になって気になって。もしかしてザウス?と思ったのだけど、ザウスは船橋ですしねー・・・。
読了日:05月23日 著者:東野 圭吾
さよならドビュッシーさよならドビュッシー
美容院の方に薦められて手に取った本。最初はなんだかとっつきにくかったけど、ピアノの描写が入ってからは怒涛の展開で、まさにいっき読み。主人公が自分で作っている殻を自分の努力で少しずつ破っていく過程はすばらしくて、頑張れ、と自分の娘のように応援してしまった。岬先生の話にも、おじいちゃんの話にも、すごくうなづかされるところがあり、印象的なせりふが多々出てきます。しかし、最後は・・・それで良いのかなともやもやして終わりだった・・・。
読了日:05月23日 著者:中山 七里
NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA!ENTERTAINMENT)
あさのあつこは、人の深層心理、隠していたい気持ちをえぐるのが上手い作家さんだとつくづく思った。バッテリーの巧にしても、ネズミにしても、こちらが「しょうがないよねー、そういうもんだし」って諦めているところにぐいぐい切り込んでくる。疑いを持て、自分の目で見ろ、そして諦めるな、と、言われているようだ。最初「地球へ・・・」を思い返しながら読んだけど、途中からは独自の世界観にどっぷり浸りました♪児童書で面白いものって本当に面白いんだなあ・・・。子どもたちが文字だらけの本を飽きずに読むんだから面白くないわけ無い
読了日:05月20日 著者:あさの あつこ,影山 徹
妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)
これも読み友さんのお勧めで手に取ったもの。すごい勢いがあってぐいぐい読まされました。ただ、妖怪と楽しく騒いでいる話を想定していたのですが、一人一人の人生(?)がそれぞれ深く描かれていて、どれもがうーむとうなされる感じでした。長谷の存在は良いなあ!と思う。彼の「価値観って異論なのがあるから初めて比べられるんだよな」っていうところに深く賛同。他の人の価値観は自分とは違うという前提に立つことが相互理解の第一歩。子どもはどういう観点で読むんだろうか。聞いてみたいと思った。
読了日:05月19日 著者:香月 日輪
切れない糸 (創元クライム・クラブ)切れない糸 (創元クライム・クラブ)
読み友さんたちのお勧めの坂木さん。北村薫さんの「円紫師匠」シリーズを彷彿とさせますが、こちらは男の子の友情がキーになっています。商店街の描写やクリーニング屋さんでの情景がとても暖かくて、こんなところに住んだら素敵だろうなと思わされた。謎解きも良いけど、いろんな人とかかわって成長していく姿が心に残る。主人公にしても、ホームズ役の沢田君にしても。町の生物委員、これからも活躍してほしいな〜。
読了日:05月17日 著者:坂木 司
ちゃれんじ? (角川文庫)ちゃれんじ? (角川文庫)
おばはんスキーヤーの私。スノボは判らないんだけど、判らないなりに夢中になって読みました。スノボにはまっていく過程と、ふと我に返って立ち止まってるギャップも面白く読めました。今もまだ夢中なのかしら・・・。
読了日:05月14日 著者:東野 圭吾
ウエザ・リポートウエザ・リポート
この人の本は1冊だけ読んだだけなんだけど、妙に惹かれるものがあり、エッセイを読んでみた。思ったとおり、ちゃきちゃきずばずば、江戸っ子っぽい感じ(函館の人ですが)が漂ってきた。 読んでてカツを入れられる感じ。なんとなく佐藤愛子さんに通じるものがあるのかなあなんて思いました。
読了日:05月12日 著者:宇江佐 真理
年下の男の子年下の男の子
読友さんたちお勧めだったので読んでみました。主人公の悩みや迷いもとっても良くわかる気がするし、いやいや、そこで引かずに、突っ走ってみようよ、って思ったり(笑)。すっかりのめり込んで読みました。何だろう、何にも考えずに小説の世界にどっぷりのめり込んで楽しめました。ああ、面白かった〜。14歳年下の男の子、とはいえ、ちゃんと社会に出て働いている男の子なんだから、対等で良いんじゃないかなー。 続編が出るということでそっちも楽しみ。「山岳部出身」生かしたネタにしてくれないかなー、登山デートとか。
読了日:05月07日 著者:五十嵐 貴久
絶叫委員会絶叫委員会
面白かった〜。考察がすばらしい。言葉は生き物って言うのは本当だなあとしみじみ・・・。OSの古さにおびえている私、アップデートしなきゃ! 言葉の持つイメージ喚起力と、言葉自体の意味とのギャップ、そこが大きいほど笑えるんだろうなあ。
読了日:05月06日 著者:穂村 弘
誰でもよかった誰でもよかった
読みやすく話に引き込まれる感じは、さすがこの作者ならではで、あっという間に読み終えました。犯人の側にもっと焦点を当てるか、交渉人の技量をしっかり見せるかのどっちかの展開が良かったなあ。内部で足を引っ張る人がいるのは(それが上層部なのは)世の常とはいえ、やっぱり読んでて後味はよくないものですね〜。渡瀬さんのキャラは結構好きなので、この人が活躍する別の話が読んでみたいです。(遠野麻衣子より、交渉人っぽくって好きでした)
読了日:05月02日 著者:五十嵐 貴久

読書メーター
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2011年05月01日

4月に読んでいた本

4月の読書冊数はちょっと度を越えてしまいました。
芥川賞を取った2作品を読んでみました。普段私がまったく手に取らない作品で、興味深く読みました〜。
5月は通常ペースに戻ると思います。


4月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5239ページ

キケンキケン
大学の一クラブの痛快青春ストーリーという感じで読んでいたのに、最終章でぐっと来た。「学祭に行ってももう自分は客にしかなれない。あの祭の当事者にはなれない。それを認めるのが嫌だったのだ。」という言葉。まんま自分に当てはまるようで、久々に直球で胸にずどんと来た感じがした。 でも、そんな時を過ごせたというのは本当に得がたい経験なので、これからも「戻れないことが悔しい」と思うような日々で毎日が埋めていければ良いなと思った一冊でした。本屋大賞9位は納得いかなーい!
読了日:04月30日 著者:有川 浩
苦役列車苦役列車
どう読めば良いのか良くわからなかった。私小説ということで、よくも自分のことをここまで綴った!という感嘆はあるにせよ、それと小説としての評価は違うのだろうと思うと、評価はし難いのかも。文章はリズム良く、どんどん読めて、書評にあるよりも古めかしさは感じなかったけど、このやるせなさ、どうしようもない歯がゆい感じ・・・。
読了日:04月30日 著者:西村 賢太
流星の絆流星の絆
ドラマ未見ですが、ドラマにしても起承転結はっきりしていて良いだろうなと思った。妹が、惹かれていく過程や最後が爽やかでした。(以下ネタバレ)政行氏が名乗り出なかった理由が判然としないです。いくらレシピをもらう予定だったからといって、殺人を放置するものだろうか。 ましてや、その後成功していく経営手腕の持ち主のはずなのになあ。
読了日:04月29日 著者:東野 圭吾
蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
うん、面白かった!やっぱり伊坂幸太郎のが良かったかな。あと、「大黒天」が私的にはとても好みでした〜。道尾さんの話、・・・ミスリードが解明された後にわかった話がとても重くて、ため息でした。最後は・・・私が思った人であってるのかな?ちゃんと読み解かないと自信を持って言えないですねー。難しい。
読了日:04月28日 著者:道尾 秀介,伊坂 幸太郎,大山 誠一郎,福田 栄一,伯方 雪日
きことわきことわ
言葉の並び、語彙の豊富さ、リズムのよさ・・・それらが相まって、短い文の中からイメージがするするとつむぎだされるのが非常に快感だった。過去と現在、未来を行き来している間に自分の過去も思い返されて来る感じがありました。合間合間に語られる彼女たちの現実もがあまりリアルではなく、夢と現実の間をふわふわしている感じ。ところどころに引っかかりのある文章が挿入してあって、ふっと現実に引き戻される。なんとも不思議な本でした。
読了日:04月22日 著者:朝吹 真理子
センセイの鞄 (新潮文庫)センセイの鞄 (新潮文庫)
とても好きな話だった。直接的な気持ちの動きは書かれていないのに、ツキコさんがどんな風にセンセイに心を動かされていったのかが、すとんと心に落ちて納得できる。40近い女性と70の男性との恋だけに、それまで歩いてきた道や生活をいきなり恋にのっとられるのではなく、日々の中に少しずつお互いの存在が染み入っていく過程が季節の移り変わりとともに描かれていて、それをいつまでも読んでいたいような不思議な感覚を覚えた。居酒屋での食事の描写もとても好き。おいしい日本酒とつまみをゆっくり楽しみながら再読したい本。
読了日:04月21日 著者:川上 弘美
ラブ・ケミストリーラブ・ケミストリー
有機化学とはお付き合いがないので非常に興味を持って読みました。大学の研究室の中の様子や研究自体に対する取り組みの姿勢とか、とても共感をもって読みました。キャラがなかなか共感できずで・・・主人公の絶食・ヘタレぶりに「まず人としてどうなのよ」といらいらし、真下祖母の自分勝手ぶりにむかつき、真下さんの自分のなさにいらついてしまった(もちろん、著者がそういう風に書いてるんだとは思うのですが)。何だかんだ言いながら入り込んで読んでました(笑)。ハッピーエンドで後味は良い話だと思います♪
読了日:04月20日 著者:喜多 喜久
武士道エイティーン武士道エイティーン
そういえば「ジウ」で出てくる基子は、もしかしたら、早苗と出会わなかった香織なのかもしれないなあ、と思いながら読んだ。番外編ともいえる、脇役がフィーチャーされた話が織り込まれていたが、これがどれも良い話で、特に緑子さんの切ない想いと桐谷家の重たい因縁の話が良かった。どの子も皆がんばって前向いて歩いてるなあ、こういう風に一直線でいけるってこの時代の特権というか、若者はこうでなくっちゃね!っていうか。読んで楽しく読後すっきり、一気読み間違いなし、でも、終わるのがもったいない、そんな素敵な本でした。
読了日:04月20日 著者:誉田 哲也
武士道セブンティーン武士道セブンティーン
前作は香織がフィーチャーされてて、どちらかというと、自然体な早苗が香織の成長を助ける感じが強かったんだけど、今回は逆。自分の剣道とはどうあるべきかを模索している早苗が、一直線な香織の姿に助けられて成長していく姿が描かれている。お互いに離れていても、お互いを思って成長していける姿、本当青春でいいなあ〜。桐谷先生の登場も嬉しかった。子ども相手のしごきには何か理由があるんだろうなあと思わされました。後、なんと言っても、香織の心のツッコミが楽しみです(笑)。
読了日:04月19日 著者:誉田 哲也
虚無への供物虚無への供物
日本三大奇書という触れ込みよりも、三浦しをんさんが「好きだー!」と叫びまくっていたのがきっかけで読んだ本。普通に面白く読めましたが、長かったなあ。この長さが必要なのだろうなあとは思いましたが・・・。
読了日:04月16日 著者:塔 晶夫
武士道シックスティーン武士道シックスティーン
素直に読んで、素直に楽しめました。二人の対比が面白く、キャラが対照的でそれも面白かった。お互いにちゃんと自分を見つめることが出来て、それを素直に受け入れることが出来るなんて、素晴らしいなあ。私は早苗のお父さんの言うことがとても素敵だと思った。お互いのこれからの成長がとても気になる一冊。セブンティーンも読まなきゃ!
読了日:04月14日 著者:誉田 哲也
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)
史実もろくすっぽ知らないのですが、このシリーズはいつも楽しみに読んでいます。春児が出てきてすごく嬉しい・・・だけど、「蒼穹の昴」のときの春児が一番好きだなあ〜。この事の真相は結局春児が仕組んだてことかしら? 今回は、とにかく張作霖とデュークの関係が良かった。ちゃんと史実を読み解いてから再読してみたいシリーズ。
読了日:04月14日 著者:浅田 次郎
シューカツ!シューカツ!
最後のほうに「人生はずっと、自分に何が出来るのか、これでよいのかと問い続けるもので、シューカツはそれの縮図のようなもの」という一文があった。確かに働いていると自分の小ささに何度も愕然とし、壁にぶち当たり続けているので良くわかる。 さて、主人公が「この会社に入ったらこれをしたい」っていうのは良く判ったんだけど、どう生きてどう働いていきたいのか、さっぱり判らなかったので、いまいち感情移入できず。テレビ局勤務にまったく魅力を感じないので、それもこの本を読んでノレなかった原因のひとつかもなあ・・・。
読了日:04月07日 著者:石田 衣良
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
普通に食べている菜の花が、昔はそんな貴重な食料だったなんて!大好きな身欠き鰊が関東では手に入らなかったなんて!・・・そんな昔の日本の食生活に関する知識も楽しめる本シリーズ、とうとう、若旦那さんも出てきて、小松原様の番外編も有り、美緒ちゃんの恋の行方(何があったの、美緒ちゃん!?)もあり、で、1冊で何粒も美味しかったです。中でも、野江ちゃん登場と、澪自身にも難しい選択を迫られた、菜の花を使った回が印象的。私としては、翁屋には行ってほしくないけど、幼馴染を取り戻すには、確かにこのままでは何年かかるやら・・・・
読了日:04月05日 著者:高田 郁
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
初めての恋のきらきらとした感じ、子どもが未来に向かっていく感じが、すごく素敵な一冊。お姉さんがペンギンを出すシーン、ハマモトさんに連れられて「海」を見るシーン、そして何より、お姉さんと一緒に海の中で世界を眺めるシーン。どれもこれも泣きたくなるほどきれいな情景で、それは彼が「お姉さん」と出会ったことによって世界がきらきらと見えていたからなのだと思う。森見作品は私にとっては評価が極端に分かれてしまうのですが、これは、素敵なファンタジーとしても、成長の物語としてもすごく良かった一冊です。
読了日:04月04日 著者:森見 登美彦
食堂かたつむり食堂かたつむり
おいしそうな描写が満載で、読んでて食べたくなりました。んー、だけど、「えー、そんな風になるものかなあ、できるものかなあ」という思いがずっとしていて最後までノレませんでした。 母娘の確執の理由とか、子どもを愛しているのに10年も放っておいた理由とか。あと問題の箇所。「食べられちゃうのに、観念してるようだとか、エルメスの気持ちに包まれているようでうれしい」とか無いでしょう。死ぬのは嫌だし悲しいはず。恨みに思ってるはず。それを引き受けて食べないとそれこそ死んだ家畜は浮かばれないと思うなあ・・・。
読了日:04月01日 著者:小川 糸
シティ・マラソンズシティ・マラソンズ
それぞれ、NY、東京、パリを舞台にしたマラソンにまつわる話。皆何か喪失感を抱えていて、だけどそれぞれマラソンの中で何かを取り戻していく話だった。あさのあつこの話が良かったな。「中途半端なんだよ」って上司に言われたら、凹むなあ、でもよく見てるんだなって感謝するかも。 走れもしないくせに走ってみたくなった1冊です。
読了日:04月01日 著者:三浦 しをん,近藤 史恵,あさの あつこ

読書メーター
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2011年04月19日

3月に読んでいた本

池袋ウエストゲートパークは、安心して楽しめます♪
そして、今月はTwitter文学賞(笑)を取った「二人静」がやはり良かった!
分厚いし何の事件がおきるわけではないのですが、しみじみ読まされます。

3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2657ページ

二人静二人静
大きな事件が起こるわけではなく、誰もに起こりえる話を淡々とした筆致で書き綴られていた。どの登場人物の小さな感情の動きもこちらの気持ちと重なる部分があって、そうだよな、どうなるんだろうな、とあっちこっちに気持ちが揺さぶられ、話にすっかり同調してしまった。テーマは重いのかもしれないけれど、それでも前に進める強さ、生きていく意味、それらがしっかり提示されていたので、後味はすごくよく、希望の持てるものだったと思う。読んでよかった、本当に。
読了日:03月26日 著者:盛田 隆二
小太郎の左腕小太郎の左腕
この作者は「のぼうの城」以来の2作目です。のぼうの城は人物描写もすごく良くて情景もありありと思い浮かんで来ました。本作もその良さはあると思うのですが、今ひとつ入り込めなかったかな。多分、心理描写がもう少しあれば・・・例えば、図書と鈴、半兵衛の関係をもう少し丹念に描いてくれたら・・・とか、小太郎の心情が本当はどうだったのか、もっと描いてくれたら・・・とか、その辺りが足りないので納得感が小さかったからかな・・・と思います。情景描写もキャラクターもすごく好きなんですけど・・。
読了日:03月17日 著者:和田 竜
ドラゴン・ティアーズ──龍涙ドラゴン・ティアーズ──龍涙
表題作まではふんふん、と・・・まあ、そんな展開かな、なんて思いながら読んでましたけど(キャッチの話は軽く読めましたし)、表題作は、重たかったです。中国の戸籍の話やら、日本で働いている人たちの現実とか、まったく知らないので・・・。(とはいえ、これが本当かというと違うんだろうな。鵜呑みにするのは危険危険。)最後まで、話がどう転ぶか分からなくて本当にはらはらしました。そしてすごく泣けました。まあしかし、すごいウルトラCを繰り出したものだなあと。これからどう話に絡んでくるのか、次からの展開が楽しみです。
読了日:03月15日 著者:石田 衣良
非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
3月に読んでいたのに記載していませんでした。格差の話やシングルマザーの話など、今の日本の世相を切り取った話。マコトの怒りはもっともで、私たちの怒りでもあり、そこを代弁してくれて、時にすっきりした解決を見せてくれる。名シリーズだなあ、本当に。
読了日:03月14日 著者:石田 衣良
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉
このパターンがいいんだろうなあ。本当楽しく読めるよ。自分を忘れて楽しむのには非常に良いです。根底にはいろんな日本が抱える問題があって、マコトと一緒に怒り、笑いながら楽しんだと思う。マコトなら、解決するだろうって言う安心感もあって楽しんで読めるんだけど、逆にはらはら感が少ないかなあー。シリーズっていろいろ大変だわ(笑)。
読了日:03月12日 著者:石田 衣良
灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (池袋ウエストゲートパーク (6))灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (池袋ウエストゲートパーク (6))
今回、子どもが多く出てきたなあ。表題に出てきた人、怖かった・・・。スプーン10杯も砂糖をコーヒーに入れる人。自分には理解の出来ない、話の糸口の無い人って確かにいる。そういう人が暴力を振るう人っていうのはものすごい恐怖だなあと、思ったなあ。 そうそう、「無菌がいいことじゃないだろう」っていう最後の話の主張もすごく小気味いい。さて、マコトも崇もそろそろ二十代中盤、いつまでもぶらぶらしてられないのでは?と思うと、どうなっていくのか非常に気になります。
読了日:03月12日 著者:石田 衣良
反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク 5 (池袋ウエストゲートパーク (5))反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク 5 (池袋ウエストゲートパーク (5))
シリーズものの良さが出ていますね〜。マコトの性格にもすっかりなじんでいて、早くやっちゃいなよ!なんて感じで読んでます。すっかり観客気分ですが・・・。そして、この先彼がどのように成長していくのかも非常に楽しみですね♪。今回は、小桃ちゃんの話が一番良かったなあ。マコトの彼女になってもいいのになあ。
読了日:03月09日 著者:石田 衣良
赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝
ギャンブルからちゃんと足を洗えたのかなあ・・・というのが読み終わった感想。最後にあんな大博打を打ったのだから、まあそれで満足したのかな〜とも思いつつ。こんなにうまくいくわけないよなーとも思いながらもサルが出ずっぱりでそこも含めてなかなか良かったかな。まあ、外伝だし、本編には負けるなあ。
読了日:03月08日 著者:石田 衣良
電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉
硬軟取り混ぜた話が4本。今回は書き下ろしはなしなのですね。なんだかんだ言いながら一本筋が通ってるマコト。自分が結構有名人になってるということもどこ吹く風で、なかなかそこがすがすがしい。 最後の話が良かった。描写がきつかったけど、対照的に話はさわやか。いつか山形に行って話しをしてるところ、読んでみたい。
読了日:03月04日 著者:石田 衣良

読書メーター
posted by あーる at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月12日

もうすぐ発表@本屋大賞

私の中では、直木賞よりも盛り上がる本屋大賞なのですが、書評家さんの予想はここにあります。

で、私の1月末時点の予想はこんな感じ。

この時点で読んでなかった「ペンギンハイウェイ」と「神様のカルテ2」、「キケン」を読みました。で、読んだ段階で順位付けなんですが・・・。

むむむ・・・難しい・・・でも、「私が本屋さんなら」売りたい本、なんですよね。
ということで、こんな感じかな・・・。

1:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)
2:有川浩『キケン』(新潮社)
3:奥泉光『シューマンの指』(講談社)
4:夏川草介『神様のカルテ2』(小学館)
5:有川浩『ストーリー・セラー』(新潮社)
6:貴志祐介『悪の教典』(文藝春秋)
7:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』(小学館)

--未読--
梓崎優『叫びと祈り』(東京創元社)
窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)
百田尚樹『錨を上げよ』(講談社)

もりみーさんの新作は、読みながら、あまりにも描写が綺麗で楽しくて、一人ニヤニヤしてました。
少年のキャラクター造詣もすごく良いし、良かったです。
映像になったらすごく良いだろうなあ。
お姉さんがかさをまわすとペンギンが出てくるシーンとか。見たい〜!

さて、発表まであと4時間。
何がくるかなー。わくわくしながら待つとします。
posted by あーる at 15:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

2月に読んでいた本

2月は11冊。
池袋ウェストゲートパークにはまっていく私。
はまった挙句、DVDをレンタルしたのだけど、キングのイメージが違いすぎ・・・。

2月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3116ページ

骨音―池袋ウエストゲートパーク〈3〉骨音―池袋ウエストゲートパーク〈3〉
飄々としてるんだけどアツイよねえ、マコト君。年を取らない設定なのかしら、それとも敢えて書いていないだけかしら。きつい表現もありますが、読んでいて、さばけた書きぶりが気持ち良い。さて、次巻はどんな話かな。この話の中ではNPOの話が良かったな。
読了日:02月24日 著者:石田 衣良
少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉
LDの少年が出てきますが、この描写はLDじゃなく、自閉系では・・・と悶々としながら読んでしまった。話としては、1のほうが好きだなあ、描写も結構きついし。おじいちゃんが出てくる話が一番好きだったかな。
読了日:02月23日 著者:石田 衣良
幸福な遊戯 (角川文庫)幸福な遊戯 (角川文庫)
出てくる登場人物がみんな何か欠落しており、その欠落感を埋めるために家族ごっこをしてみたり、文字通り物で埋め尽くしてみたり、自分を飾ってみたり。この小説の痛いところは、私もまた何かを埋めながら生きているのだという事実に何度も向き合わされるところなのだと思う。短編集だけどどれもが少し壊れた女性が主人公。表題作の女性が、自分の欠落に気がついていない分、周りを振り回す力が大きくて一番厄介なのでは・・・と思わされた。
読了日:02月18日 著者:角田 光代
池袋ウエストゲートパーク池袋ウエストゲートパーク
一本筋が通った主人公と、その仲間が繰り広げるストリートの物語。語り口もさくさく読めるし、後味が悪くないところが良い。池袋って、ものすごーく迷いやすいところだし、なんとなく書いてある描写がすごく判る感じがする。渋谷でも秋葉原でもないところが絶妙。続編が出ているようなので続けて読んでみたいと思います。主人公は物書きになってるのかな〜?
読了日:02月17日 著者:石田 衣良
ダイイング・アイダイイング・アイ
プロローグの描写が痛くて怖くて、一体どういう話なんだろうか・・・と。まさか目を移植して、その目がありえないものを見ちゃうとかそういうオカルト系かと構えて読んでしまいました。主人公は欲望のままに生きている感じだけどなんだか憎めなかったなあ。で、瑠璃子は子どもを作ってどうしたかったのかしら。これだけが謎。にくい犯人の子どもなんて絶対要らないってなりそうなんだけど・・・?さすがに作者だけあって読ませますが、なんとなく腑に落ちない感が残って終わりました・・・すっきりしない・・・。
読了日:02月16日 著者:東野 圭吾
天国旅行天国旅行
短編集。どれもが内容にあうよう文体も変えられていて、アンソロジーを読んでいるよう。どれもが余韻がたっぷり残った終わり方で、生というものはそんな風にひたひたと続いていくのだと思わされる。その後の彼らの生を想像することが出来本当にすごいなあと思った。「初盆の客」と「遺言」が好き。この2編はなんだかかわいい感じがする。「星くずドライブ」は、この後を想像するとかなり悲惨なものがあるのでは・・・。死んだほうも生き残ったほうも辛いなあ・・・。
読了日:02月15日 著者:三浦 しをん
神様のカルテ 2神様のカルテ 2
山の描写がすごく素敵で、美ヶ原や御嶽山にとーっても行きたくなった。長野は素敵な場所だなあ・・・と、しみじみ思う。地域医療がどう、日本の医療制度がどう、というテーマは底にはあるんだろうけど、自分が一医師として、また、一人の人間としてのありようを問うているのだということが深く伝わってきたし、そういう本だからこそ、心からの共感と感動が出来るのだと思う。タツ先生のあり方もとてもよく判るし、イチ先生の気持ちもよく判る。本当にみんな良い人で、それが本の中だけではなく現実にもちゃんといるよね、と思わされるのがすごい
読了日:02月11日 著者:夏川 草介
月の恋人―Moon Lovers月の恋人―Moon Lovers
道尾作品2作目。1章読んで、道尾作品にしてはなんだかなあと思いましたが・・・ドラマ原作なんだと後で知りました。話は凄く古臭い感じだし、登場人物の行動の理由がさっぱりわからない。さんざん引きずった伏線の「おじさん」は一体なんだったの?蓮介はなんで仕事一辺倒でばさばさ人を切っていく人になったの? 仲見世の描写や、働き始めるシーンはなかなか素敵だったのですが、全体的に乗れずに終わってしまいました〜。
読了日:02月08日 著者:道尾 秀介
ストーリー・セラーストーリー・セラー
SideAを雑誌で読んで、ぐっと来ていたので、思わず購入・・・感想をずっとほったらかしにしてました。一つ一つのエピソードがなるほどと思わせるので、設定が突拍子もなくても読んじゃうのですよね。うまいなあ〜。と思います。おばあちゃんのエピソードと絡めて自分はどうなるのだという書き方など、切なくて泣かされました。SideBのほうが、作家としての意識がより強く見えて好きかも。自分の意思で、一番の自分の力で、旦那を救って見せるのだという意思に泣けました。
読了日:02月05日 著者:有川 浩
シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)
1は序章かと思うほど2は面白かった。やっぱり恋愛系の話がうまいなあ、本領発揮な気がします。笑って、泣いて、憤って、と感情を揺さぶっていただきました。ゆかりの章が一番面白かったかな。うーん、だめっ子主宰はいつ「だめっ子」を返上するのやら。有川さんのキャラ的には珍しいかも知れない・・・。対照的に牧子さんが男前過ぎてしびれます。牧子さんの行動の後の主宰と宰相のやり取りが面白すぎ・・・。
読了日:02月05日 著者:有川 浩
ガルシアへの手紙ガルシアへの手紙
友人が「仕事」について一番基本的なことを述べている、と言っていたので興味を持ったのがきっかけです。本編はみじかーくて、後は解説(どうするのか?)ということですが、抽象的なことも多くてふんふんと読み飛ばしてしまった。本編だけをじっくりじっくり読んだほうがいい感じ。
読了日:02月05日 著者:エルバート ハバード

読書メーター
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2011年02月08日

2011年1月に読んでた本

時間をかけたのは、伊坂幸太郎のエッセイですね。一文一文趣向が凝らしてあって面白かった。悪の教典は、ページ数は多かったけど、どんどん詠み進んでしまうので、あっという間に終わりました〜。

1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1984ページ

月魚 (角川文庫)月魚 (角川文庫)
作者が築きたかった世界観や雰囲気が良かったです。ほんのりと暗い中に浮かび上がる無窮堂の姿は夢のような場所として、けして本当には手に入らない何かの象徴のようで。主人公たちもお互いを見ているようで、結局は本という物を通してでしか表現できないような不器用さがにじんでました。・・・で・・・。え?BL?・・・だったの?気がつかなかった。鈍すぎ?なんというかほの暗い狂気が渦巻いている感じがして(お父さん含めて)、なんともいえない独特の世界観を満喫できました。
読了日:01月31日 著者:三浦 しをん
悪の教典 下悪の教典 下
「全員抹殺」を思いつく前の追い詰められていく感がすごい面白かったのだけど、実際に行動を起こしてからはちょっと・・・。自分の高校を思い描いてみても、いくつかグループに分かれたら誰かは無事に脱出できたような気がするし・・・。あと、邪魔だから殺しちゃえと思っている蓮実先生の心の奥底の動機がやっぱり不明。っていうか、そういう人間として描きたかったんだろうなあ。せっかくみねちゃんを落とすのを躊躇しようとしている自分もいたのになあ。もうちょっとその葛藤部分が後から出てくると面白かったのに。
読了日:01月24日 著者:貴志 祐介
悪の教典 上悪の教典 上
最初は、誰かが学校に立てこもって一人一人殺していくというバトルロワイヤル的な内容を考えていて、主人公が解決役だと思って読み進めていたら・・・あらあら、びっくり、怒涛の展開でした。うーん、彼が何を欲してこのように振舞ってるのかさっぱりわからない。殺人自体を楽しんでいるわけでもなさそうだし、何が目的なんだろうか。下巻で明らかになるのでしょうね。早く読み終えたいような、もう少し楽しみたいような。
読了日:01月20日 著者:貴志 祐介
3652―伊坂幸太郎エッセイ集3652―伊坂幸太郎エッセイ集
ゆっくりと注釈も楽しみながら読んだ。エッセイに毎回趣向を凝らしてて、読んでるこちらも「今度はどういう趣向だろう」なんて思ったり。あと、「小説」のたとえ方・・・自転車での旅行と、ツアーガイド的なものの比較の喩えが良くわかって面白かった。確かに伊坂幸太郎さんの話はあらすじにすると「なんじゃそりゃ」になるかも知れないけど、読んでる過程がとても面白くて楽しくて、そして何かが残る。伊坂幸太郎さん自身がそれを意図しながら書いてたのかあ、と改めて感心しした。あと、伊坂幸太郎ってペンネームだったのね、とちょっと驚いた。
読了日:01月14日 著者:伊坂 幸太郎
シューマンの指 (100周年書き下ろし)シューマンの指 (100周年書き下ろし)
書評を読ま無かったので、ミステリだとは思わずに読んだ。シューマンはトロイメライくらいしか知らないが、主人公と修人との間で交わされる曲解説が雄弁に、美しく、曲を描写しており、聴きながらだとさぞかし楽しいだろうなあと思いながら読んだ。修人が指を切断したのかしていないのか、という点がずっと気になって読み続けていたのだけど、終盤に向かうにつれてそれは気にならなくなり、シューマンの狂気と主人公の狂気が合わさり、怖ろしく、美しい世界を堪能することが出来た。満足の一冊。
読了日:01月02日 著者:奥泉 光
戸村飯店青春100連発戸村飯店青春100連発
Rebornを読んで、何でここで終わりなの!?と思ってたらちゃんと続きが有ったのですね。兄は帰るところがあると最初から心の片隅で思っていたからこそ踏ん切りつけられて東京に出られたんだろうなあと、しみじみ思う。大阪弁での会話が、「そうそう、こんなん言う言う!」って感じで、すごくツボ。弟君の合唱発表会のくだりが一番好きかな〜。
読了日:01月01日 著者:瀬尾 まいこ

読書メーター
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2011年02月01日

最近のイタかった言葉

「高杉さん家のお弁当」という漫画が3巻まで出ています。30過ぎのオーバードクター(後に就職)が主人公で、結構大学(院)の雰囲気がリアルです。

で、3巻にこんな言葉が出てきました。

「研究は多かれ少なかれ国のカネを使ってやっているんだよ。
税金で学んだ知識は世の中に還元していかなければならない。
たとえ家庭に入っても、研究の世界を離れてしまっても、
最高の教育を受けた者の義務を、忘れてはいけない。」

・・・・イタイイタイ。
すみません、多分すごい使いました(税金を)。
研究の世界、離れてしまいました。

働いて還元しまーす。
ちゃんと小・中学生にも理科の楽しさを教えに回りまーす(宣言)。

あー、ひさびさに胸をえぐられました。
まあ、でも分野は違っても、ちゃんと教えてもらった恩義は返して行きたいと思ってますともさ!
さ、仕事がんばろう(爆)
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2011年01月30日

本屋大賞&マンガ大賞

本屋大賞が発表されていました。ノミネートは毎年10作品。
本屋さんが売りたい本、ということでXX賞よりももっと「読んで面白かった」という口コミ的なものらしいのですが、ノミネート作品は下記10作品。
私も勝手に予想をしてましたが(10も選べなかった)、入ると思ってた伊坂作品が一つも入らなかった・・・。多分、ほっておいても売れるから、ってことかなあ。
で、読んだものは感想付で、勝手に大賞予想(笑)

貴志祐介『悪の教典』(文藝春秋)
直木賞も候補になってました。上下巻で分厚い本ですが、面白いのであっという間に読めてしまいます。上巻は、だんだんと「悪」の顔があらわになってくる過程がぞくぞくして面白かったのですが、下巻の展開が私的に少し好みではなかった。
うーん、面白いけど、これを売りたいと思うか!?ビミョー。 △(穴)

百田尚樹『錨を上げよ』(講談社)
未読ですが、百田さんは、ボックス!も面白かったし、他にもいくつか面白いので、気になってます。薦められたら買おうかなー。 未読なのに◎(本命)

夏川草介『神様のカルテ2』(小学館)
2は未読。1は面白かったので、1がパワーアップしてるならアリかも。でも「2」から売るって言うのはありなのかしら?  対抗 ○

有川浩『キケン』(新潮社)
わー、有川浩、唯一未読の本が挙がってる(^^;)。キケンって「機械制御研究会」の略なんだよね。どうなんだろうなあ、あんまりコメディは来ないよね、本屋大賞。 △(穴)

梓崎優『叫びと祈り』(東京創元社)
むむ・・・。全く知らない人で知らない話だわ。チェックしなきゃ(笑)。全く判らない。

奥泉光『シューマンの指』(講談社)
これは、私は面白かった。私は好きだったのだけど、どーなんだろー、ミステリーとして読んだ人が多かったみたいで、そういう人にはけなされてましたが。
読みながら音楽聞いてるみたいで面白かったです。 ○(対抗)

有川浩『ストーリー・セラー』(新潮社)
泣けました。究極のラブストーリーだよなーと思いながら読みましたよ。◎(本命)

東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』(小学館)
私には合わなかったので、2章で挫折しました。結局「執事に萌え」られるかどうかがポイントかしら?私なら薦めない・・・ということで 無印だなー。

窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)
R-18文学作品とかでしたよねー。ノーチェックでした(^^;)。判らない!

森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)
もりみーさんの話は、好き嫌いの落差が大きいので、読んでみないとなんとも・・・。△

ということで、勝手に予想は百田さんか有川さん。でも大体私の予想は外れるんで(^^;)。

別の場所でマンガ大賞というのもやっているようで、これもノミネート作品が挙がってました。

『アイアムアヒーロー』花沢健吾
読んでないなあ、誰かどんな話か教えて(^^;)。

『乙嫁語り』森薫
1巻買って、続きを買えと息子に叫ばれてたけど、買ってない・・・。主人公が強くてかわいくて素敵。絵もすばらしい。

『主に泣いてます』東村アキコ
爆笑させていただいてます。息子ともども。でも大賞はどーなんでしょう。

『刻刻』堀尾省太
わからないー。

『さよならもいわずに』上野顕太郎
奥様が亡くなられた後の話だったような・・・。切ないので読んでません。

『SARU』五十嵐大介
あ!、伊坂幸太郎とのコラボ企画の漫画だわ。面白そうと思ってたんだけど買ってませんでした、さて、買ってみようかな〜。

『3月のライオン』羽海野チカ
毎巻号泣してます。主人公の不器用な感じとのめりこみ方が見ていて歯がゆいなあ。

『失恋ショコラティエ』水城せとな
どーゆーふーに決着をつけるのか気になってます。主人公が一途でアホです(<-?)

『進撃の巨人』諫山創
しーらーなーい。

『ドリフターズ』平野耕太
しーらーなーい。

『ドントクライ、ガール』ヤマシタトモコ
面白い!けど、大賞はないだろうなあ(^^;)。Butterのほうが推薦としては良かったかも?

『花のズボラ飯』久住昌之、水沢悦子
しーらーなーい。

『ましろのおと』羅川真里茂
これは面白いですぅー。

わー、これは全く何が大賞にくるのか判らないけど、ましろのおとはお勧めですぅ。

本屋大賞は全く外れてしまったので、Twitter文学賞に「バイバイ・ブラックバード」は投票することにしよう(笑)。
posted by あーる at 14:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月05日

2010年12月に読んでいた本

子どもにお願いされて、都会のトム&ソーヤを読んでます。
はやみねかおるのほかの作品も大人買いさせられた・・・(本ならいくらでも買ってあげるなんていうんじゃなかった・・・)

12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2466ページ

都会のトム&ソーヤ (3) いつになったら作戦終了?     YA! ENTERTAINMENT都会のトム&ソーヤ (3) いつになったら作戦終了? YA! ENTERTAINMENT
テンポがますます良くなってきたなあ。あと、謎の集団も出てきて、ますますの盛り上がりを見せてます。でも、まだおばあさまズも出てこないし核心はこれから!?子どもと一緒に楽しんで読んでまーす。
読了日:12月24日 著者:はやみね かおる



都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン!     YA! ENTERTAINMENT都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン! YA! ENTERTAINMENT
二人の掛け合いが面白くなってきたなあ。キャラがしっかり立ってきた感じ。楽しく読めました。しかし、この話を真に受けて、息子が傘のビニールやガムテープをロープにしてダイブをはじめそうで怖い・・・。
読了日:12月21日 著者:はやみねかおる

チーム (実業之日本社文庫)チーム (実業之日本社文庫)
「箱根駅伝」は無条件で手にとってしまうのだが、これは当り!面白くて、はらはらして、手に汗握って・・・読みながら一緒に嬉しくなり、悔しくなり、時に選手に、時に沿道の観客になって楽しめた。4人に絞って書かれているので、だれた感じも無かったし、学連選抜という題材も、興味を持って読むことが出来た。特に好きなのは山登りの描写。どこで仕掛けるのか、仕掛けた後の心理はどうなのか、自分のタイムはどうなのかという不安。その中で沿道に自分のチームメートを見つけた喜び。やっぱり良いなあ、箱根駅伝、としみじみ思わせられた快作。
読了日:12月21日 著者:堂場 瞬一

都会のトム&ソーヤ(1) (YA!ENTERTAINMENT)都会のトム&ソーヤ(1) (YA!ENTERTAINMENT)
小4の息子がはまったので、一緒になって読んでみました。大好きな西炯子がイラストだし♪。話は本当、わくわくさせられるような冒険の話。台詞回しも面白いし、キャラも素敵。中でもナイトのおばあちゃんがすごく魅力的だなあ〜。早く出てこないかしら。ゲームの攻略本を読んでいる息子に、創也が言ってた言葉(「攻略本を読んでゲームをするやつは、本当のゲームの楽しさを知らない」)を贈ったところ、攻略本無しでやるようになりました(笑)。親子で楽しむのにもすごく良い、楽しめる一冊だと思います。
読了日:12月16日 著者:はやみね かおる,にし けいこ

夏から夏へ (集英社文庫)夏から夏へ (集英社文庫)
一瞬の風になれ、が、とてもとても好きだったので、購入しました。選手一人一人のキャラクターをしっかり捕らえて描写しているところはさすがです。北京Olympicで銅を取ったところまで書いて欲しいなあ。
読了日:12月14日 著者:佐藤 多佳子

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)
これもまた格差の話だったのかなあ。こんな風にお互いに相手のことを考えて、見下したりくっつきあったりするものなのかな・・・。「太陽の坐る場所」でも描かれていたけど、東京に出て行ったから偉いってもんでもないし、地方で結婚したから駄目だってわけではないだろうに、なんだかそういう風に作者の意図を汲んでしまうのはうがち過ぎなんでしょうか。 ・・・みずほガチエの母親に抱く思いや、自分の親に抱く割り切れない気持ちがリアルでした。娘をもつ母として踏み込んではいけない部分があること、心に留めておこうと思います。
読了日:12月08日 著者:辻村 深月

ふちなしのかがみふちなしのかがみ
プチホラーの短編集。最初の話を子どもに聞かせたら、トイレにいけなくなって困った(^^;)。怖いのは人間の方なのに・・・。 ブランコをこぐ足で「いけてる方」と「いけてない方」に無意識に分類されてしまうクラスの構造が怖いと思った。友達と喧嘩したことをすごく悩んで、「なんだかもういやだ」と、絶望を感じて、全てを投げ出してしまいたくなる・・・そうしたら、喧嘩した相手はどう思うだろう、なんて、あの妄想の感じを思い出させられた。朝が来たら簡単に仲直りできて拍子抜けしたこと、そのあたりのリアルさが私にはツボだった。
読了日:12月08日 著者:辻村 深月

読書メーター
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2010年12月27日

2010年11月に読んでいた本

辻村深月 月間でした・・・。

11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:4123ページ

太陽の坐る場所太陽の坐る場所
例えば、「高校になったら、地味なグループの中で目立つのではなく、目立つグループの中にいないと男の子に声もかけてもらえない」という由希の思いや、「自分はきらびやかな女の子になれないので興味のない振りをした」という紗江子の考え。そういう一つ一つになるほどなあと考えさせられました。が、高校を出てから随分経つので、自分の中では他人事になっている部分も多く、「そんなとこまで考えないよ」と思ってしまった。高校時代は深く考えていたのかもなあ。年月を経るほど思考が単純化されている自分に気がつき愕然とさせられました。
読了日:11月30日 著者:辻村 深月


ロードムービー (講談社ノベルス)ロードムービー (講談社ノベルス)
「ここではないどこかへ」行ける人っていうのは、逆説的だけれど、自分の今やるべきことをしっかりやり、地に足をつけている人だと思っている。単に憧れやプライドだけで、行きたいとだけ思ってる人には絶対いけないところなんだと思う。その意味で、しっかりと根を張って歩いていっている人たちの話が詰まっていて清清しい。「いつか平気になる」「ちゃんとたどり着ける」とこの中で諭されるけど、「ちゃんと生きている人は」という前振りが多分来るよね、と思わされた話たちでした。
読了日:11月29日 著者:辻村 深月


天使と悪魔 (下) (角川文庫)天使と悪魔 (下) (角川文庫)
何日間の出来事なのか・・・と計算すると、驚くほど短い時間ですよね。その間にこの展開、読む方も負けずにページをめくり続けました。エンターテイメントとしてよく出来ていると思います。パーっと読んで「面白かった!」という感じ。コーラーの背景を知ったときは、切なくなりましたよ。
読了日:11月25日 著者:ダン・ブラウン


スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)
これは大満足でした。スーの痛い恋愛の感じや、エンヤの挫折含みの挑戦は、自分の若いころ(笑)を思い出させられて痛かったけど。どの登場人物も完璧ではなく、それぞれに葛藤し、不安になり、脆さを抱えていて、だけど閉じこもるのではなく、「自分はこう生きるのだ」と、主張をぶつけ合い、他人とかかわることによって、それらが消化され成長されていく様が判り、それがすごく腑に落ちて良かった。もちろん、大きな仕掛けもすごく効いてて良かったんだけど、それだけではない、一人一人の造詣が非常に良くて、青春小説として大満足の1冊でした。
読了日:11月21日 著者:辻村 深月


スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
何かを作り出したいという葛藤、生み出している人への憧れ、自分の中の越えられない壁、どれもがリアルに響いてくる。すごく面白い青春小説だと思った。飛びぬけている二人はともかくとして、まだ「卵」なほかの3人にもっと焦点が当たればいいのに・・・。ところで、狩野君の「仕事」って何だろう。ああ、やっぱり辻村深月なので、隠された意味が気になる所ではあるわ〜。さて、下巻を買わなきゃ。
読了日:11月19日 著者:辻村 深月



子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)
うーん。一気に読まされちゃいましたけど、それは、もっとスカッとしたい!きっと、この人だったらさせてくれるだろう!という希望からでした。なんといっても人が死にすぎました。そして、最後の彼の行動も、「どうして?」という思いが抜けきりません。なぜ逃亡生活を選んだのか・・・。浅葱はともかくとして、月子の描写は好きな所も多かったので、もっとそこを突っ込んで書いてほしかった。この人の作品の中では好き嫌いの分かれる本ではないかと思いました。「面白い」という点では間違いないです。
読了日:11月18日 著者:辻村 深月



子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)
辻村作品なので、身構えて読んでます。月子と孝太の二人の関係の描写が少ないことや、紫乃との関連その他、月子と絡む周りの人が非常に気になってたり・・・あと、iはθの想像上の人物(二重人格?)かと思ってみたり。いや、それじゃあ、ありふれてるだろう、とか、いろいろ気になりすぎて、早く下巻が読みたい。ぼくのメジャースプーンに出てきた秋山先生と少しイメージが違うかな。さて、下巻がすごく楽しみ!
読了日:11月16日 著者:辻村 深月


天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)
枢機卿は誰も死なないと勝手に思っていたので、え?あれ?と思わされ・・・。綿密に調べられて事実がちりばめられているのでしょうね。全くのフィクションよりも、よりはらはらさせられます。ある意味、犯人もわかっているし、主人公が死なないのも判っている(笑)ので存分の楽しみます!
読了日:11月09日 著者:ダン・ブラウン



天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (上) (角川文庫)
噂にたがわぬノンストップ感。セルンの描写は面白かったです。日本の似たような施設の概要は知っているので、規模を大きくしたものかと想像できました。しかし、私の記憶がもしかしておかしいの?と混乱した箇所が多々あり。Z物質は質量0じゃないし。反物質は現在の生成方だとエネルギーへの変換効率は悪すぎるはず。正確な記述もいっぱい入っているので、ちょっと混乱したかな・・・(^^;)。「科学」と「宗教」の融合ですが、「宇宙のランドスケープ」という宇宙論の本にまさに似たような記述があり、想像しながら読めて面白かったです。
読了日:11月09日 著者:ダン・ブラウン



冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
感想を書くのが難しい。ひとつは、自殺した人物/口を閉じた人物に対して納得があまり言ってないからかな。さらに、主人公にあまり共感ができなかったのも敗因かも。多分、辻村さんの作品に対してすごく期待が大きかったので、辛口な印象になってるんだと思います。菅原の回想のあたりで、気がつくべきことを気がつかなかったのは痛恨のミス・・・。
読了日:11月01日 著者:辻村 深月

読書メーター
posted by あーる at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月14日

10月に読んでいた本

そのうち、日記もアップしますが・・・。
読書メーターはまとめておかないと1ヶ月前のものが表示されなくなるので。

10月は辻村深月にはまった月なのでした。
今から追っかけ中・・・そして、とりあえず、発行順に読んだほうがよさそうな感じです、この方の本は。

10月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4485ページ

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
長いのですが、一気に読ませる力があります。それも相当切実な力だなあと。しかし、名前探しの放課後を、先に読んでしまっているので、同系と思われるこの作品にいまいち引きずり込まれないですね・・・。さて、下巻は?
読了日:10月31日 著者:辻村 深月
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
小松原様の正体がわかり、また、澪の大きな夢が提示されたり・・・と、前進した感があります。今回はやはり鰆につきるかなと。私も塩焼きくらいしかしないです。なんとなく淡白で物足りない魚なのですが、このレシピどおりにやるとおいしくなるのかなあ・・・。・・・個人的には、息子の行方が気になっています。次の巻あたりで何かわからないかしら。
読了日:10月30日 著者:高田 郁
だいじょうぶ3組だいじょうぶ3組
いつも驚くくらいポジティブな乙武さんの、小学校での先生の経験を元に書かれた小説。先生が一生懸命なやんで考えて、子供の目線と同じであること。それがどれだけ大変なことか、中のエピソードの一つ一つで伝わってくる。魅力的な先生がたくさん出てきたので続編希望です。「障害を持っている先生」という感じの書き方もありましたが、ほとんどその前提を忘れて読んでました。
読了日:10月27日 著者:乙武 洋匡
船に乗れ! (3)船に乗れ! (3)
メインテーマが再度提示されている。生きていくことということがどういうことか金窪先生の最後の彼への授業(ですよね)で提示されています。南さんが本能的に選んだ「子どもを安心させる」ということは、感覚的に非常に納得するものでした。主人公のサトルがチェロをあきらめるときに、後悔しないかと問われて、その問いに誰も答えられないのでは・・・と思った。それは、高校生だから、とか、大人だから、とかもう関係なく、ただただ人生というものはその繰り返しであるということが描かれていて非常に深い共感を私は持ちました。
読了日:10月26日 著者:藤谷 治
船に乗れ!(2) 独奏船に乗れ!(2) 独奏
第2楽章のテーマは、演奏者として、人間として、の自分への試練と、どう立ち向かうかということなのかな。南さんの展開は驚きでした。ドイツで音楽と向き合うしかなかった主人公が自分を見つめなおす過程はすばらしい!と思ったのに、目をそむけちゃったのだよね・・・。自分自身も似たようなことをしなかっただろうか、どうだったんだろうかと高校時代を振り返らずにはいられなかった。さて、3巻どうなるのかな。
読了日:10月24日 著者:藤谷 治
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
著者略歴と舞台である高校を照らし合わせて、半分自伝小説かしら?と思いながら読みました。イントロが後悔から始まってるので、この先の展開におびえてますが・・・。1巻目は、彼の生い立ち、出会い、音楽とのかかわり方など、第一楽章として見事なテーマの提示でした。合奏と協奏の違いもわからない私には、クラシック音楽のいろいろなことが判って楽しかったです。主人公は芸術に魅入られた早熟な子どもで、彼がさてどのような変貌を遂げるのか、次の楽章が楽しみです。
読了日:10月20日 著者:藤谷 治
凍りのくじら (講談社ノベルス)凍りのくじら (講談社ノベルス)
主人公の悩みは、みな、中学生くらいなら感じることではないだろうか。 現実と関わるにしたがって、それらが薄れてくるのだと思うが、その大事な時期に 家族の喪失を味わっているため、乗り越えられなかったのだと思いながら読んだ。 若尾とのやり取りや、主人公の彼女が若尾に対する分析がいちいち的を得ていたので、 読みながら何度もうなづいていた。 あきらとのやり取りが、とてもよい感じだったので、てっきり最初のプロローグの人物は あきらだと思っていたのだけど・・。心地よいミスリードでした。
読了日:10月18日 著者:辻村 深月
卵の緒 (新潮文庫)卵の緒 (新潮文庫)
瀬尾まいこさん、3冊目かな?短編が二つ。卵の緒の方は、素敵なお母さんが出てきて、家族のあり方を本質的に理解していて素敵だなあ、と思いました。実際に私が未婚の母を選べるかと考えると答えはNOだと思いますが・・・そういう意味ではファンタジーというか理想系というか、そういう捕らえ方でした。7's bloodのほうは、主人公が救われているのに対して、弟君はいいのだろうか?本当にお母さんと暮らしたいのかなあ・・・彼にその選択肢を与えてあげたかった。そんな風にリアルに考えるのはこの話が胸に迫ってきたからなのでしょうね
読了日:10月13日 著者:瀬尾 まいこ
名前探しの放課後(下) (講談社文庫)名前探しの放課後(下) (講談社文庫)
途中からいくつも違和感を感じていたのですが、それは全てこのラストにつなげるものだったとは・・・。そうきたか、そうくるか、と、ひたすらそれだけでした。ラストの章があって、ようやく主人公が主人公である所以が判りました。あくまでも彼の成長物語だったのだなあ、と思うと、上手いなあ、ちきしょー!と思わされます。読み返してみると、いろんな伏線が張られてるんだろうなあ、でも今は、他の辻村作品を読みたいかなと思います。
読了日:10月08日 著者:辻村 深月
名前探しの放課後(上) (講談社文庫)名前探しの放課後(上) (講談社文庫)
「メジャースプーン」とリンクしてるという事前情報を知っていたので、この子達がそうだろうな、と思いながら読みました。主人公「いつか」君の内面が余り書かれておらず、下巻で種明かしがあるのかなという感じです。あと、背が高くて運動音痴、自分に余り自信が無い、本好き・・・というあすなちゃんの造詣がすごいリアルで、彼女の心情は非常に良くわかる。どの子たちも表に出してないいろんな思いがあるだろうなあと。下巻でどうまとめられるのか、非常に楽しみ。
読了日:10月07日 著者:辻村 深月
ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
「お気に入り」の方たちが辻村作品をすすめておられるので手にとってみた。物語の背景、事件、その後の気持ちの動き、そして、何ができるか・・・小学4年生の男の子に突きつけられた余りにも重い課題。頑張って立ち向かっていっていたその気持ちに拍手を送りたい。秋山先生との話し合いが秀逸だった。付属小の事件の犯人を例に出すまでも無く、普段の生活でも、「絶対理解しあえない人」っていうのは存在する。その人に自分の心を届かせるにはどうすべきか、無理だと諦めるのか・・・事件とは関係なく人とのかかわりについて深く考えさせられた。
読了日:10月06日 著者:辻村 深月
天地明察天地明察
無名の歴史上の人物に光を与えたということで、飯嶋和一をソフトにした感じがありました。主人公春海も、その算術へののめりこみや、碁よりも自分を生かしてくれるものへ探究力という点で魅力的でしたが、歴史をほとんど知らない私にとっては、保科正之や関孝和と言った人物も非常に魅力的に思え、そちらの方も読んでみたいと思わされました。何か泣ける文章が書いてあるわけではないのに、熱い思い、まっすぐな心に胸を打たれ再三泣かされました。かなしい涙ではなく、暖かく心がゆったりとなる涙を流せました。
読了日:10月02日 著者:冲方 丁

読書メーター
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2010年10月07日

勝手に予想:2011本屋大賞ノミネート

本屋の書店員さんが選ぶ本屋大賞。
本屋さんが、「今売りたい」と思う本をみんなに知ってもらいたい、という思いで創設された賞です。
2004年からスタートで、その年の大賞は「博士の愛した数式」。確かにこの賞をとらなかったら読まなかったかも・・・と思う本でした。そして本当に読んでよかったと思う本でした。
今年の天地明察もすごく良かったし、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」も、すごく好きだった。

・・・ということで、私が本屋さんだったら何を読んでもらいたいかなあ、と勝手に選んでみました。問題なのは「今年出た本」から選ばなきゃいけなくて・・・。私が今年読んだ本じゃないんだよね(当たり前)。

まずはこれ。散々プッシュしている伊坂幸太郎の本。

バイバイ、ブラックバード

バイバイ、ブラックバード

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2010/06/30
  • メディア: 単行本




伊坂幸太郎は、今年は他に「オー!ファーザー」と「マリアビートル」も出しているので、票が割れそうなのですが、私的にはこれがお勧め。読後感のよさと、尻上がりに良くなっていく短編の出来、キャラクター造詣、どれも「読んでみて!」と薦めたくなる本です。



想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫




文庫でも良いのでしょうか・・・そして、シリーズものだし・・・。無理かな。料理人として生きる決心を固めた18歳(だったと思う)の主人公をめぐる人情劇(?)。頑張ってる姿や支えるみんなの姿が優しくてなかされています。


ストーリー・セラー

ストーリー・セラー

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/08/20
  • メディア: 単行本




珍しくハッピーエンドではないけれど、お話をつむぎたい人の業が非常に良く書かれていると思う。「フリーター、家を買う」が人気なんで、それに乗ってこれも・・・というのはあるかも。


下流の宴

下流の宴

  • 作者: 林 真理子
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2010/03/25
  • メディア: 単行本




半分しか読んでません。
なぜかというと、新聞連載を半年分読んでいただけだから。後半部分が気になるわ〜、といいながら、大体のストーリーは知っているのですが。結構怖い本なのです。何が怖いって、出てくるお母さんの由美子さん、私には普通のお母さんに見える。みんなそういう風に考えたりするんじゃないのかな、なんて共感さえもした。息子が高校中退しちゃって平然と笑ってられるお母さんは少ないだろうと思うんだよね・・・。彼女の態度はごく普通に思えたのですが。いろんな人に読んでもらいたい問題をはらんでました。


だいじょうぶ3組

だいじょうぶ3組

  • 作者: 乙武 洋匡
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/03
  • メディア: 単行本




私小説的な色が強い本作ですが、だからこそのリアリティあふれる描写。小説家としても良いのではないかと思わされます。彼の熱い思い、そして今の子どもたちが対応しなければいけない問題、いろんな内容が含まれています。全ての漢字にルビが振ってあるのも良い。乙武さんに指導してもらった子どもたち、どんな風に育つのかな。彼の明るい性格が伝播して、みんな明るく前向きな子どもになるといいな!と思わされました。

・・・うーん、あかん・・・ここまで書いてきて、多分入るだろうなあと思うのは伊坂幸太郎の本しかなかった・・・。

余り新刊読みではないから、仕方が無いかな。

ともあれ、今年の本屋大賞が何になるのか、非常に楽しみです。
posted by あーる at 13:25| Comment(3) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年9月に読んでいた本

伊坂幸太郎の新刊、良かったです。でも、私は8月に読んでいた「バイバイ、ブラックバード」の方が好き。
森絵都さんと瀬尾まいこさん、どちらも良かった。次また読んでみたい。

9月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2927ページ

マリアビートルマリアビートル
グラスホッパーは苦手だったのだけどこっちは大丈夫でした。グラスホッパーも読み返してみようかな。マリアビートルというタイトル名、蛇、蜂、などさまざまな要因を絡み合わせて「そこで出すか!」という流れは非常に好き。後、トーマスって子どもが見るには皮肉が利いてるなあと思っていたのですが、こうやって文章で引用されるとそれが際立つ感じ。王子の章が嫌いでたまらなかったです。多分、自分も同じようにだまされてなめられるんだろうなあと思うと余計に腹が立ったです。最後の鈴木先生の話はなるほどなあと思いました。
読了日:09月30日 著者:伊坂 幸太郎

図書館の神様図書館の神様
ふわりと柔らかい文章なんだけど実はとても計算されて書かれているのではないだろうか。どの言葉もが実感として胸に残っている感じ。登場人物がみんないい人で良い感じだった。垣内君のことがもっと深く描かれてたら良かったなあと思いつつ、そこを想像して楽しむのも良いかも。学校の先生になりたくなりました。
読了日:09月28日 著者:瀬尾 まいこ

アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸
久々に白鳥大活躍!白鳥節炸裂!で、たのしーく読めました。作者の方は本業でもAI推進室長とか。二足のわらじを履きながらこの執筆量はすごいなあと、関係ないところに感心・・・。読み終わってスカッとしました!しかし、今回は人がたくさん死にすぎな気もいたします・・・。うさちゃんが死ぬ必要はあったのかしら・・・。
読了日:09月23日 著者:海堂 尊

インシテミル (文春文庫)インシテミル (文春文庫)
我に返ったら突っ込みどころは山のようにあるのですが、それをうわまわるリーダビリティーのよさ。上手いんだろうなあとは思います。後は好みですかね・・・。私は一人の人物像が掘り下げられるほうが好きなので、多分このような話は向かないのだろうなあと思いました。
読了日:09月22日 著者:米澤 穂信

まほろ駅前番外地まほろ駅前番外地
本当に好きなシリーズではありますが、現実に行天がいたら苦手だろうなあ。一つ一つの話のキャラクターが生き生きしているので話しに入り込みやすいです。まほろ市のモデルの町にも土地勘があるので、それも合わせて面白い(^^)。そして、これは続きがあるでしょう!という感じ。さて、多田の恋はどうなるの?
読了日:09月19日 著者:三浦 しをん

風に舞いあがるビニールシート風に舞いあがるビニールシート
今更ながら読みました。短編集ですが、一つ一つの完成度がすごく高くて、読み応えがありました。「犬の散歩」と表題作は、知らないふりをしていればやり過ごせたことに対して、知ってしまったらどうするか、その観点で自分に深い問いを突きつけられる作品たちです。「1割の犬を救っているのではなく9割の犬を見捨てているのだと思っている」という一文は、表題作にも通じる内容で、私もそれを胸にいろいろやろう・・・と思ったのでした。嫌いな作品の無い、稀な短編集。
読了日:09月13日 著者:森 絵都

ララピポ (幻冬舎文庫)ララピポ (幻冬舎文庫)
映画になったというのだけ知っていて、内容を知らずに借りて読んでみた。なんじゃ、こりゃ。っていうのが最初の印象。 「普通の」(より少し下流の?)人の話で、みんなこういう感じなのかしら、これが今の日本なの!?と動揺・・・。だからこんなに後味悪いのかなー。ラストは「ああ、この国ってどうなるのかねー」と嘆いて終わり、な読み方が正しいのでしょうか?よくわからん・・・。
読了日:09月10日 著者:奥田 英朗

夏の庭―The Friends (新潮文庫)夏の庭―The Friends (新潮文庫)
小4の息子のことを思いながら読みました。思春期に差し掛かり、自分は何かを考え、周りのことや生と死とが見えてくるころ。そんな中で、「死」がみたい、死を感じたい・・・というのは、自分というものの生を確認する作業として必要なんだろうなあ。おじいさんの話を聞いておばあさんを探し出したのも、コスモスの種をまいたのも、どれもが私の胸の中にあったかく広がってます。
読了日:09月05日 著者:湯本 香樹実

からだに悪い?からだに悪い?
さらさらと読めてリラックスできる本が読みたくて図書館で手に取りました。仄見えるユーモアが好きです。あた、エッセイストとして成功するまでに、じたばたした過程が具体的に書かれてて(どんな資格にチャレンジした、とか、中国留学の理由とか・・・金銭面だったらしい)そのあたりも興味深く、でもリラックスして、読みました。
読了日:09月02日 著者:岸本 葉子

読書メーター
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2010年09月02日

2010/08に読んでいた本

はい、読書メーターから引っ張ってきました。
今月は、なんと言っても「バイバイ、ブラックバード」by伊坂幸太郎 です。
伊坂節炸裂で面白かったです!

あと、割と本屋大賞にノミネートされた本を読んでました。

8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2059ページ

「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために
「バイバイ・ブラックバード」がすごく良かったので購入。お勧めの読む順番は、元になった太宰の「グッド・バイ」(この本に収録されてます)、本編、そして、この「楽しむために」かな。作者がインタビューで繭美ちゃんと呼んでたり、悪人が書けないと告白してたりとか、そういう小ネタでくすくす笑わせてもらった。4話目のラストが、偶然の産物とはびっくり!てっきり話を考えてから名前をつけたのかと思った。名前といえば、星と月の対比も素敵。(ところで、「繭」美はやはり「キヌ」子と対比なのかな・・・。)ネタ満載で、楽しめました。
読了日:08月31日 著者:
バイバイ、ブラックバードバイバイ、ブラックバード
元になったと言う太宰の本は未読ですが、ものすごく読みたくなりました。横道世之介と似たところがあるようなキャラクター造詣で、どちらも「頭ごなしのNGを言わない」というところが魅力の核だと思います。繭美という人物造詣も秀逸。最初はなんじゃこら、と思ったけど、どんどん楽しみになってきました。(以下ネタばれ?)最後の一文が頭に焼き付いて、離れないです。映画化されたら、ラストシーンはきっと今日みたいな晴れた日、青空に響くバイクのキックの音で終わり、なんて想像をしてしまいました。
読了日:08月27日 著者:伊坂 幸太郎
横道世之介横道世之介
なんとは無い日常が淡々と書かれており、間に10数年後からその時代を振り返る文が挟まっている構成でしたが、ディテールがしっかりしていて、ページをめくる手が止まりませんでした。メインが80年代の大学ということで、すごくかぶる部分が多く、懐かしく思いながら読めました〜。途中から出てくる祥子ちゃんもすごく素敵。何より世之介の、「NO」といわないそのスタイルが、いそうでいないなんともいえない魅力になっているんだと思います。こんな風に力を抜いて生きるのって良いなあ・・・。
読了日:08月23日 著者:吉田 修一
先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!
3冊目かな〜、と思います。相変わらずの小林先生節ですが、今回はあまり炸裂していなかったかもしれません。慣れてきただけでしょうか?学生さんたちのエピソードがもっとあると良かったなあと思います。毎回面白いのは面白いので、次も楽しみに読みたいと思います。
読了日:08月23日 著者:小林朋道
神様のカルテ神様のカルテ
本屋さんのPOPで「泣けます」と書いてあったのに、また電車で読むという愚行を犯してしまい、泣かされてしまいました。漱石が好きという主人公の一人称なので、文体が少し古めかしいけれどそれがまたすごく良い味になっている。信州の自然の中で魅力的な人たちの暖かいやり取りがあり、心が洗われます。バチスタシリーズのように声高に問題を扱ってはいないけど、医療の抱える現状をしっかり書いているのは同じ、むしろ筆致が穏やかな分、自分で考えさせられるところが多い気がしました。
読了日:08月21日 著者:夏川 草介
ヘヴンヘヴン
読み進めるのが苦しく重たい一冊だった。いじめが主題の話はいつも重たく辛く感じる。読後感も重たく、無力感を感じました。
読了日:08月19日 著者:川上 未映子
吉原手引草吉原手引草
「吉原」とは何か、を茶店の主人、楼閣で働く人々、などにインタビューをする形式で綴られており、ストレスなく吉原のことが知れます。そして中に出てくる魅力的な葛城という花魁。少しずつ描かれていく彼女の姿がどんどん魅力的になり、私の中で彼女の人となりが固まったところでオチになるので、読後感も良く、非常におもしろかった。直接的には出てこない人物をここまでしっかり描かせることが出来るとは、驚き。映画などでは出来ない、小説ならではの手法で、堪能しました!
読了日:08月11日 著者:松井 今朝子
ボトルネック (新潮文庫)ボトルネック (新潮文庫)
主人公のネガティブで自分に陶酔するその感じが、大人になった私には歯がゆく、また、気恥ずかしさを感じるものとなっていて・・・どちらかというと一歩引いて世界を俯瞰し、筋や小説としての構造を楽しむ本ではないかと。私の好みからは微妙に外れたところに有るのに、なぜか他の作品も読んでみたいと思わされる。それも作者の力量ゆえでしょうか。
読了日:08月06日 著者:米澤 穂信

読書メーター
posted by あーる at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

2010年7月に読んでいた本

5冊しか読んでない・・・。
なんだか読む気がしなかったのですよね(笑)。
やっぱり横山秀夫は上手い・・・。

7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1507ページ

第三の時効第三の時効
3つの捜査班のそれぞれの特徴やら出てくる人の内面やらうまく書かれていて、引き込まれます。書き様によっては陰惨になりそうな事件も、上手にまとめられていてすらっと読める。キャラがすごく良いので、シリーズで読みたい気がする。
読了日:07月20日 著者:横山 秀夫

殺人の門 (角川文庫)殺人の門 (角川文庫)
殺意と殺人との境界が判るような気がしました。この人の周りで人が死にすぎな気がする。それは主人公の「殺意」というエネルギーが周りに及ぼした影響では?なんて思ってしまいました。何か大きな事件が起こるわけではないけど、でも何かは確実に起きていて、気がついたらのっぴきならないところにいる、人生ってそういうものなのかもなあ、と思ってしまいました。
読了日:07月14日 著者:東野 圭吾


走れ!T校バスケット部走れ!T校バスケット部
文章がこなれていない感じなのと、人物造詣にプレを感じて、乗り切れませんでした。2以降もあるけど、どうしようかな・・・。
読了日:07月12日 著者:松崎 洋



こどもの本の使いかた―いっしょに読むからおもしろいこどもの本の使いかた―いっしょに読むからおもしろい
どの本をどのように読んだという具体例の事例集のようなもの。小学生以上の子どもがあまり出てこないので、私には少し対象外だったかな。面白そうな本は一杯あったのでメモって後から読んでみようと思います。子どもの読みたい本が良い本、この言葉を胸においておきたいと思います。
読了日:07月10日 著者:吹田 恭子



About a Boy (Penguin Joint Venture Readers)About a Boy (Penguin Joint Venture Readers)
英語中級者向け簡略版。なので、私でも何とかついていけました。面白かった〜。Willが最後仕事でも探すかと思ったけどそうではなかったのわ。少年の成長物語として、とてもよかったです。Nilvanaが聴きたくなりました(笑)。
読了日:07月09日 著者:Nick Hornby

読書メーター
posted by あーる at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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