2011年08月06日

2011年7月の読書記録

え?
17冊も読んでた?・・・って感じでした(YAが入ってるからか)。
万城目さんの本たちや、小川洋子さんの本、窪さんの本、あさのさんのNo.6。
当たりの多い幸せな読書月間でした♪

7月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5997ページ
ナイス数:271ナイス

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
かのこちゃんは「鹿の子」ちゃんなわけなのね、という小ねたも楽しいですが・・・何よりも子どもたちや犬や猫たちの描写が生き生きとしていて、そこここにいるいる動物と子どもたちの生態が私にも見えるよう。何事もまっすぐに捕らえるかのこちゃんの視線で見る世界のなんと鮮やかなことか。毎日がきらきらしている世界に包まれている感じが、森見さんのペンギンハイウェイに通ずるものがあると思う。やさしくてやわらかくてとても好きな話。「不思議」な話ですが、関西4作品とは異なる不思議さでとても良かった。
読了日:07月28日 著者:万城目 学
チヨ子 (光文社文庫)チヨ子 (光文社文庫)
チヨ子が良かった。誰の心にも、「大好きでずっと一緒にいたい」と思えるものがあると良いな、と思えた。どの話も鮮やかなオチはないけれど、人間の心理についての考察や、人が集団になったときの悪意・・・悪意と言えないような軽いものだからこそ恐ろしい・・・への言及が、宮部さんだなー、すばらしいなあーと思った。聖痕は確かに問題作。犯人の少年が取らされた行動が痛々しい。残されたお父さんがかわいそう過ぎます・・・。
読了日:07月28日 著者:宮部 みゆき
別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)
甘かったけど、それだけではないですねー。しっかりといろんな問題提起が詰め込まれていたと思います。そのバランスが心憎いくらいうまい、有川さんさすが。書き下ろしがまた甘くて・・・。でもさあ、職場でそれは・・・どうなんだ一体(笑)。
読了日:07月27日 著者:有川 浩
真夏の方程式真夏の方程式
湯川と恭平のやりとりの部分や、湯川が科学観を語る場面はとても面白くて好き、とてもよかったと思う。謎解き部分は、まあ、そういうこともあるかもしれないなあ、と思う反面、どうしてそんなすれ違っちゃうんだろう・・・ってそう思わずにはいられませんでした。なんだかんだいって、最後まであっという間に読み通し。私もそんな風に美しい海に出かけてみたいなあ・・・。
読了日:07月26日 著者:東野 圭吾
NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT)
相当駆け足だったことは否めなくて、紫苑の豹変の理由や、火藍との再会、紫苑の父、イヌカシは実は女性では疑惑(笑)<-ほぼ確信、などなど、「ちゃんと書いてほしい〜」と思わずにはいられませんでしたが、それでもたどり着いた最終巻の決着には満足しております。こんな時代だからこそ、為政者におもねるのではなく、声を出し続けていかないとなあ、と思った物語でした。
読了日:07月26日 著者:あさの あつこ,影山 徹
ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た
本屋大賞にノミネートされていなければ読まなかっただろう・・・。ありがとう、本屋大賞。読み進むほどに読みやすくなり文章が深くなっていった。どの子たちも確かにふがいなく、だけど精一杯で、まじめに生きていて、彼らが少しでも前に進めるようにと祈らずにはいられなかった。あと、作者がこの本で一番言いたいテーマではないだろうけれど、なぜだか、一番最後の「花粉・受粉」の中の「自然に産む覚悟をすることは、自然淘汰されてしまう命の存在をも認めることだ」という一文に目を奪われてしまった。
読了日:07月19日 著者:窪 美澄
人質の朗読会人質の朗読会
この人の文章を読むと辺りの喧騒が収まり、すっと物語の風景が自分を取り巻くような感じがする。「槍投げの青年」の練習するときの力強い地面をける音や、「杖」の鉄工所でバーナーを使うときの音などが耳以外の感覚で押し寄せてくる感じがする。物語を読んで、「死を前にして一つだけ、自分が語る話」があるとしたらそれは何だろうかと考えさせられた。彼らのように自分の人生を変えたり、自分の奥深くにずっと横たわっている物語があるだろうか。それこそが自分を構築しているものだとすると、今、語るべきものがない私のなんと空っぽなことか。
読了日:07月16日 著者:小川 洋子
偉大なる、しゅららぼん偉大なる、しゅららぼん
主人公が後追い回想をしない(僕はとても後悔することになる、などの言い回し)で、読者と一緒に謎のまま進んでくれるので、置いてけぼり感がないのが良いなあ、といつも思う。今回は、殿様最高!な本だった。私もできることなら殿様のように生きてみたーい。傍若無人という意味ではなく自分の信じるもののために精一杯の努力をする、という姿勢、すばらしいと感じました!清子も棗も、もちろん良くわかっていない僕もみんな素敵なキャラだった!ほんの少し、環境問題とか、そういうエッセンスもあったのかな。
読了日:07月15日 著者:万城目 学
パラドックス13パラドックス13
なんで13秒消失するかとか、どうしてそれがずいぶん離れた天体の影響なのかとか、その辺のディテールはさくっと無視して、異世界に10人程度でスライドしたら?という設定のお話としていろいろ考えさせられながら読みました。小暮さんは、最初いい人だったのになんかどんどんとドツボにはまってきて・・・。極限状態だから表れる品性だよなあ、自分はどうなるんだろうか・・・。
読了日:07月09日 著者:東野 圭吾
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
こんなに長くて、こんなに主人公に感情移入できないのに、こんなに読み進められるとは、百田さんの筆力がすごい、とまずそこに驚き。しかし、この主人公の根無し草感がすごい・・・。知り合う女性と深くかかわるたびに人生が切り替わっていっているなあ。何をしてもそれなりに成果が挙げられているところは時代なのか、彼の実力か。なんというかカタルシスが得られない、もやもやーっとした話でした。
読了日:07月08日 著者:百田 尚樹
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
Youtubeにあがっていた動画で、「この作品は20年位前に習作として書いたもの」というコメントを百田さんが言ってまして。なるほど、そういう視点で読むとそういう本だなという感じ。自伝かと思いきや、全くそうではないらしい。上巻は幼少期から大学まで。新大阪近辺ー京都という舞台設定。大学に入ってもふらふらと、女性の後をついて回るような・・・女性のために人生が変って行っているような・・・?いったいこの人はどうやって生きて行き、何がしたいんだろう?と疑問に思ったまま下巻に続く。
読了日:07月08日 著者:百田 尚樹
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
文庫化にあたり再読。単行本で読んでいたときは勢いに任せていたので、キャラがどうなっていくのかに主眼を置いて読んでいたけど(物語についていくので必死?)、今回は検閲問題、規制問題、それに絡む差別の話が非常に心に残った。稲峰司令の勇退が泣かせられた。しっかり児玉清さんのイメージで読みました・・・。
読了日:07月07日 著者:有川 浩
レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)
文庫化にあたり再読。初回はわからなかったけど、メールの文章がすごい・・・ちょっと照れくさいかも(笑)、本当、青春してるなー。で、これ、普通に恋愛小説だよね、恋の始まりってこういう感じだよね・・・ってどきどきさせられました。彼女のコンプレックスの裏返しの態度も、若気の至りを繰り返した自分を見るようでイタイイタイ(笑)。障害が出てきますが、あまりそれとは関係なく読みました。普遍的な恋愛小説として、気持ちの動き、流れが「あるあるある!」と非常に共感しました。子どもにも読んで欲しい一冊。
読了日:07月07日 著者:有川 浩
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
文庫化にともなって、再読。書き下ろしの番外編が嬉しいなあ。ディテールがしっかり書き込まれているので、世界にすっと入っていけて、その中での一喜一憂が心地よい。一回話を全部読んでいるので、じっくりときになる部分のみ再読した感じです。
読了日:07月07日 著者:有川 浩
NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)
イヌカシが見切ったシナリオどおりだとすると、なんてすごいやつなんだ、ネズミ!ってつくづく思いましたよ。久々に、生きて動く登場人物を見たいなあと思った本。アニメじゃなくて、実写化希望です。沙布の姿は、ある意味想像通りだったのですが、とても切なくて涙しました・・・。本当にあと1冊で収束するのかしら?
読了日:07月05日 著者:あさの あつこ
NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT)
矯正施設は取っ掛かりかと思ったら意外に中枢だったのねー。紫苑もネズミも変わっていく。それがお互いに影響されてのこと。人と人との係わり合いの中でしか、人は変われないんだなとつくづく思う。
読了日:07月05日 著者:あさの あつこ
使命と魂のリミット使命と魂のリミット
読了日:07月01日 著者:東野 圭吾

読書メーター
posted by あーる at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも参考にさせて頂いてます!どの書評家よりも、信頼できるコメントの数々!(笑)
「レインツリーの国」、良さげですね。恋の始まり…のどきどき感と、文庫本というところにひかれました。(笑)さっそく読んでみま〜す。(^^)
Posted by ちゅちゅ at 2011年08月06日 16:38
ちゅちゅさん

え、それは、多分とっても感性が似てるってことですよね。好き嫌いだけで書いているので・・・(笑)。レインツリーの国、すごくいいですよ〜。高校生のお嬢さんにも是非読んでいただきたい!そして、この人の「阪急電車」は読まれましたか?そっちも文庫になってて、お勧めです。
Posted by あーる at 2011年08月09日 19:05
「レインツリーの国」、読み終えました。最初のメールのやりとり、なんだか初々しかったですね〜。(すっかりオバチャン目線。^^)友達にも勧めたくなりました。

あ、「阪急電車」は映画を見てから、本も読みましたヨ。「おひとりさま映画鑑賞」だったんですけど、ひとりでヨカッタかも。
あっちゃこっちゃのシーンで泣いてしまいまして。歳のせいか、涙腺がかなり弱ってきました。(笑)
Posted by ちゅちゅ at 2011年08月15日 10:17
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