2011年05月01日

4月に読んでいた本

4月の読書冊数はちょっと度を越えてしまいました。
芥川賞を取った2作品を読んでみました。普段私がまったく手に取らない作品で、興味深く読みました〜。
5月は通常ペースに戻ると思います。


4月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5239ページ

キケンキケン
大学の一クラブの痛快青春ストーリーという感じで読んでいたのに、最終章でぐっと来た。「学祭に行ってももう自分は客にしかなれない。あの祭の当事者にはなれない。それを認めるのが嫌だったのだ。」という言葉。まんま自分に当てはまるようで、久々に直球で胸にずどんと来た感じがした。 でも、そんな時を過ごせたというのは本当に得がたい経験なので、これからも「戻れないことが悔しい」と思うような日々で毎日が埋めていければ良いなと思った一冊でした。本屋大賞9位は納得いかなーい!
読了日:04月30日 著者:有川 浩
苦役列車苦役列車
どう読めば良いのか良くわからなかった。私小説ということで、よくも自分のことをここまで綴った!という感嘆はあるにせよ、それと小説としての評価は違うのだろうと思うと、評価はし難いのかも。文章はリズム良く、どんどん読めて、書評にあるよりも古めかしさは感じなかったけど、このやるせなさ、どうしようもない歯がゆい感じ・・・。
読了日:04月30日 著者:西村 賢太
流星の絆流星の絆
ドラマ未見ですが、ドラマにしても起承転結はっきりしていて良いだろうなと思った。妹が、惹かれていく過程や最後が爽やかでした。(以下ネタバレ)政行氏が名乗り出なかった理由が判然としないです。いくらレシピをもらう予定だったからといって、殺人を放置するものだろうか。 ましてや、その後成功していく経営手腕の持ち主のはずなのになあ。
読了日:04月29日 著者:東野 圭吾
蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
うん、面白かった!やっぱり伊坂幸太郎のが良かったかな。あと、「大黒天」が私的にはとても好みでした〜。道尾さんの話、・・・ミスリードが解明された後にわかった話がとても重くて、ため息でした。最後は・・・私が思った人であってるのかな?ちゃんと読み解かないと自信を持って言えないですねー。難しい。
読了日:04月28日 著者:道尾 秀介,伊坂 幸太郎,大山 誠一郎,福田 栄一,伯方 雪日
きことわきことわ
言葉の並び、語彙の豊富さ、リズムのよさ・・・それらが相まって、短い文の中からイメージがするするとつむぎだされるのが非常に快感だった。過去と現在、未来を行き来している間に自分の過去も思い返されて来る感じがありました。合間合間に語られる彼女たちの現実もがあまりリアルではなく、夢と現実の間をふわふわしている感じ。ところどころに引っかかりのある文章が挿入してあって、ふっと現実に引き戻される。なんとも不思議な本でした。
読了日:04月22日 著者:朝吹 真理子
センセイの鞄 (新潮文庫)センセイの鞄 (新潮文庫)
とても好きな話だった。直接的な気持ちの動きは書かれていないのに、ツキコさんがどんな風にセンセイに心を動かされていったのかが、すとんと心に落ちて納得できる。40近い女性と70の男性との恋だけに、それまで歩いてきた道や生活をいきなり恋にのっとられるのではなく、日々の中に少しずつお互いの存在が染み入っていく過程が季節の移り変わりとともに描かれていて、それをいつまでも読んでいたいような不思議な感覚を覚えた。居酒屋での食事の描写もとても好き。おいしい日本酒とつまみをゆっくり楽しみながら再読したい本。
読了日:04月21日 著者:川上 弘美
ラブ・ケミストリーラブ・ケミストリー
有機化学とはお付き合いがないので非常に興味を持って読みました。大学の研究室の中の様子や研究自体に対する取り組みの姿勢とか、とても共感をもって読みました。キャラがなかなか共感できずで・・・主人公の絶食・ヘタレぶりに「まず人としてどうなのよ」といらいらし、真下祖母の自分勝手ぶりにむかつき、真下さんの自分のなさにいらついてしまった(もちろん、著者がそういう風に書いてるんだとは思うのですが)。何だかんだ言いながら入り込んで読んでました(笑)。ハッピーエンドで後味は良い話だと思います♪
読了日:04月20日 著者:喜多 喜久
武士道エイティーン武士道エイティーン
そういえば「ジウ」で出てくる基子は、もしかしたら、早苗と出会わなかった香織なのかもしれないなあ、と思いながら読んだ。番外編ともいえる、脇役がフィーチャーされた話が織り込まれていたが、これがどれも良い話で、特に緑子さんの切ない想いと桐谷家の重たい因縁の話が良かった。どの子も皆がんばって前向いて歩いてるなあ、こういう風に一直線でいけるってこの時代の特権というか、若者はこうでなくっちゃね!っていうか。読んで楽しく読後すっきり、一気読み間違いなし、でも、終わるのがもったいない、そんな素敵な本でした。
読了日:04月20日 著者:誉田 哲也
武士道セブンティーン武士道セブンティーン
前作は香織がフィーチャーされてて、どちらかというと、自然体な早苗が香織の成長を助ける感じが強かったんだけど、今回は逆。自分の剣道とはどうあるべきかを模索している早苗が、一直線な香織の姿に助けられて成長していく姿が描かれている。お互いに離れていても、お互いを思って成長していける姿、本当青春でいいなあ〜。桐谷先生の登場も嬉しかった。子ども相手のしごきには何か理由があるんだろうなあと思わされました。後、なんと言っても、香織の心のツッコミが楽しみです(笑)。
読了日:04月19日 著者:誉田 哲也
虚無への供物虚無への供物
日本三大奇書という触れ込みよりも、三浦しをんさんが「好きだー!」と叫びまくっていたのがきっかけで読んだ本。普通に面白く読めましたが、長かったなあ。この長さが必要なのだろうなあとは思いましたが・・・。
読了日:04月16日 著者:塔 晶夫
武士道シックスティーン武士道シックスティーン
素直に読んで、素直に楽しめました。二人の対比が面白く、キャラが対照的でそれも面白かった。お互いにちゃんと自分を見つめることが出来て、それを素直に受け入れることが出来るなんて、素晴らしいなあ。私は早苗のお父さんの言うことがとても素敵だと思った。お互いのこれからの成長がとても気になる一冊。セブンティーンも読まなきゃ!
読了日:04月14日 著者:誉田 哲也
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)
史実もろくすっぽ知らないのですが、このシリーズはいつも楽しみに読んでいます。春児が出てきてすごく嬉しい・・・だけど、「蒼穹の昴」のときの春児が一番好きだなあ〜。この事の真相は結局春児が仕組んだてことかしら? 今回は、とにかく張作霖とデュークの関係が良かった。ちゃんと史実を読み解いてから再読してみたいシリーズ。
読了日:04月14日 著者:浅田 次郎
シューカツ!シューカツ!
最後のほうに「人生はずっと、自分に何が出来るのか、これでよいのかと問い続けるもので、シューカツはそれの縮図のようなもの」という一文があった。確かに働いていると自分の小ささに何度も愕然とし、壁にぶち当たり続けているので良くわかる。 さて、主人公が「この会社に入ったらこれをしたい」っていうのは良く判ったんだけど、どう生きてどう働いていきたいのか、さっぱり判らなかったので、いまいち感情移入できず。テレビ局勤務にまったく魅力を感じないので、それもこの本を読んでノレなかった原因のひとつかもなあ・・・。
読了日:04月07日 著者:石田 衣良
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
普通に食べている菜の花が、昔はそんな貴重な食料だったなんて!大好きな身欠き鰊が関東では手に入らなかったなんて!・・・そんな昔の日本の食生活に関する知識も楽しめる本シリーズ、とうとう、若旦那さんも出てきて、小松原様の番外編も有り、美緒ちゃんの恋の行方(何があったの、美緒ちゃん!?)もあり、で、1冊で何粒も美味しかったです。中でも、野江ちゃん登場と、澪自身にも難しい選択を迫られた、菜の花を使った回が印象的。私としては、翁屋には行ってほしくないけど、幼馴染を取り戻すには、確かにこのままでは何年かかるやら・・・・
読了日:04月05日 著者:高田 郁
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
初めての恋のきらきらとした感じ、子どもが未来に向かっていく感じが、すごく素敵な一冊。お姉さんがペンギンを出すシーン、ハマモトさんに連れられて「海」を見るシーン、そして何より、お姉さんと一緒に海の中で世界を眺めるシーン。どれもこれも泣きたくなるほどきれいな情景で、それは彼が「お姉さん」と出会ったことによって世界がきらきらと見えていたからなのだと思う。森見作品は私にとっては評価が極端に分かれてしまうのですが、これは、素敵なファンタジーとしても、成長の物語としてもすごく良かった一冊です。
読了日:04月04日 著者:森見 登美彦
食堂かたつむり食堂かたつむり
おいしそうな描写が満載で、読んでて食べたくなりました。んー、だけど、「えー、そんな風になるものかなあ、できるものかなあ」という思いがずっとしていて最後までノレませんでした。 母娘の確執の理由とか、子どもを愛しているのに10年も放っておいた理由とか。あと問題の箇所。「食べられちゃうのに、観念してるようだとか、エルメスの気持ちに包まれているようでうれしい」とか無いでしょう。死ぬのは嫌だし悲しいはず。恨みに思ってるはず。それを引き受けて食べないとそれこそ死んだ家畜は浮かばれないと思うなあ・・・。
読了日:04月01日 著者:小川 糸
シティ・マラソンズシティ・マラソンズ
それぞれ、NY、東京、パリを舞台にしたマラソンにまつわる話。皆何か喪失感を抱えていて、だけどそれぞれマラソンの中で何かを取り戻していく話だった。あさのあつこの話が良かったな。「中途半端なんだよ」って上司に言われたら、凹むなあ、でもよく見てるんだなって感謝するかも。 走れもしないくせに走ってみたくなった1冊です。
読了日:04月01日 著者:三浦 しをん,近藤 史恵,あさの あつこ

読書メーター
posted by あーる at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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